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遠い誠実、泣くセブン社是

要約

お客様、取引先、株主、地域社会、社員に誠実な会社でありたいと社是が掲げるセブン&アイ・ホールディングス。
そごう・西武の売却では社是と真逆の過程をたどることとなった。
日本商工会議所の会頭や経団連の会長からはセブンの取締役会に耳の痛いコメントを残した。
今回の結末に取締役会は胸を張れるのか。

そごう・西武の経営問題が始まったのは2016年。
グループ戦略の洗い直しの過程で百貨店は縮小せざるをえなくなった。
前体制では流通企業のグループ化など次世代への対策を練っていた。
現体制ではコンビニにお向きを置く体制が敷かれ、経営・管理層はセブンイレブン・ジャパン出身者が重用された。
その結果、統一の店舗運営が蔓延。
多様性のある経営体制から一変した。
金太郎あめ的な社員が多くいことで統率が取れ、強固な企業体質を手に入れた。
そごう・西武とは噛み合わず、雇用にも配慮が足らない状態は商いの基本とは程遠い。

セブン&アイは殿様状態。
説得できない社内のキーマンをクビにした。
社内もロクに説得できていないのに、社外の会社をどう説得できるというのだろう。


感想

社是とはその会社でもっとも大切にすることは何かを表すもの。
とても素晴らしい社是を掲げても実際に泣いている人が多いのでは形だけの社是にすぎない。
何のために企業があるのか、何のために働くのか。
企業や人により考えが異なるのは良いことだが行動が伴わないのは良くない。
その場合はしっかり反省して修正していくしかない。
それは個人でも同じことだと思う。
なりたい自分になるための努力を怠っていないか、何のために働くかを明確にしているのであればその通りに価値を生み出せているのか。

私は正直にいうと反省の毎日だ。
できているところもあればできてないところもある。
それは毎日変わったり、数日間同じ感じだったり……。
ついつい方向性を見失ったときは落ち着いて方向性を正す。
有頂天、うぬぼれ、うかつの3つの"う"には気をつけろと聞いたことがある。
忘れずに肝に命じておく。

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