バイオ新興、頼みは副業
要約
バイオベンチャーが副業に力を入れ始めている。
新薬の開発には時間を要するため、副業の充実で投資家などの信頼をつなぎ止め経営の安定を図る。
サイフューズとクオリプスを紹介する。
サイフューズは3Dプリンターを使った再生医療の製品開発に取り組んでいる。
まだ実用化はしていないが、3Dプリンターの技術を活かして細胞の製造を受諾するサービスを展開している。
新たに開発した「ミニ肝臓」は肝臓の代謝機能を再現したもので製薬会社から既に問い合わせが来ている。
大きさは1mmほどで細胞の上に成分を振りかけて反応を観察することができる。
製薬会社では新薬開発時に肝臓への毒性を調べる必要がある。
そのためには動物実験やシート状の細胞を使って実験を行うのが一般的だ。
ただ動物実験では効果の確実性が乏しくなる。
確実性を高めるには高価な動物を使う必要がある。
シート状の細胞では長期間の毒性評価が困難だという。
開発したミニ肝臓では、長期的な評価ができ価格も安価。
取り扱いの注意点が少なく納期も3週間と短い。
動物実験に後向きなEUでは動物実験への批判的な意見は多い。
今後は食品や化粧メーカー向けの小腸や肌細胞の機能をもった製品の開発を検討している。
現在は赤字を見込んでいるが、このミニ肝臓のような支援領域と本業の再生医療領域で成長を目指す。
クオリプスはiPS細胞を使った心筋細胞シートの開発を手がける。
重症心不全の症例に使うシートで有効性と安全性を確かめる工程を進めている。
再生医療等製品や特定細胞加工物の製造・品質管理を一貫しておこなう。
収益の柱はCDMO事業だ。
本命の心筋細胞シートの他新しい副業に活用する。
この企業は現在は赤字。
CDMO事業の基盤固めにも力をを入れる。
感想
………赤字かーい。
これが率直な感想。
新規事業が赤字なのはしゃあないとして、会社全体が赤字?これから基盤固めに力を入れる?
まず基盤固めから入って安定してから新規事業じゃないの?
それとも何か補助金とかでなんだかんだ赤字を脱してるとかなのかな?
スタートアップアップに対する国の援助がどんなもんなのか勉強不足でなんともいえない。
企業からすると日本は薬事法やらなんやらで医療業界への法規制が厳しい。
消費者目線で言うと安全ということだ。
だから製品化に結びつくのもごく一部だという。
将来の誰かを救える技術だと思うので応援はしたいが、赤字が続くようになるとその技術開発は中止せざるを得なくなる。
そういう体力が必要なことは体力があるところとタイアップするとか、もはや技術を買ってもらった方がいいのでは?と思う。
素晴らしい技術やアイデアはモノにならなければ意味がない。
是非実現してたくさんの苦しむ人を救って欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?