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2021年作品のリアリティ問題

あなたのドラマ作品にはリアリティが足りない。

と言われたときの「リアリティ」とは?

上達したい!と思う方はぜひ参考にしてください。


1:作家都合が過ぎる

このパターンが多い。
偶然頼りになる武器を持った人と出会って偶然共通の知り合いがいて偶然同じ目的を持っていて別れたあと偶然行きつけのバーで再会してまた偶然同じ目的を……

ようは偶然をドラマに持ち込むと、
即座に作家都合を押しつけられると感じる、
というのが観客です。

2:取材不足

このパターンも多い。
特に最近の子どもの事情や年寄の事情、
結婚の事情や一般的な犯罪等の説明や設定など、
「何となく知ってる」
「すでに通ってきた道だから」
「経験ある(ただし20年前)」
というような理由で、
取材しないで書き始めてしまう。
そうなると、令和3年の日本にあり得ないことが
描かれてしまったりする。
取材っていっても、
近所歩いてる小学生つかまえて、
「君たちは今何を考えていますか?」
って聞くのではなく、
(これやったら不審者通報されるので注意)
ネットでちょちょっと調べるとか、
知り合いの誰かに聞くとかするの。
特に小学校事情は10年違うと結構違うので、
自分の中の情報を常にアップグレードすべし。
40年前の回想シーンで登場人物が携帯電話使ったら、
それアホだよ。
親の恋愛を回想したときに携帯でやりとりされると爆笑しちゃいます。
たまに見ますので気をつけてください。

3:荒唐無稽な世界観

今生きてる世界にゾンビ来る、
くらいだったらわかりやすい。
でも、これが、
「3020年のネオ東京」とか言われたら、
ちょっと待て、
その世界のルールをまず説明しろ、
って話で。
しかもそれが今(2021年)とかけ離れたルールだと、
必ず「どうしてそうなったのか」は必要。
例えば「殺人合法」だとしたら、
どうして殺人が合法になったのか、という理由。
そういう作家オリジナル世界観は、
きちんと冒頭のほうで説明しないと、
ついていかれなくなるから。


私が感じる「リアリティがない」は、
おおよそ1か2で、
たまに3がある、
という感じです。

でも、
1と2はしょっちゅう見かけるので、
マジで気をつけた方がいい。
リアルが壊れると、
その瞬間、
感情移入がリセットされて、
物語の没入が消え、
「面白い」と思えなくなるので。


気ぃつけや~


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