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5分でパワーファスニングの企業財務分析評価


挨拶

このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はパワーファスニングについて解説していきます!高配当株としてランキングに載っていますが、その実情を分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!

企業概要

パワーファスニングは、ニスコ株式会社を1980年に吸収合併したところから始まりました。これだけ聞くと分かりませんが、合併前のパワーファスニングは休業状態であったため、今現在のパワーファスニングは(旧)ニスコ株式会社ということです。現在は積水ハウスの関連会社になっています。決算月は12月になっています。

事業内容

パワーファスニングは建築用ファスナーやツール関連事業を主としています。ファスナーといえば服についているファスナーを思い浮かべますがここでのファスナーはいわゆる「ねじ」です。建築用のねじ等のツールを製造している会社のようです。

人員について

従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数は149人です。そこまで大きな会社ではありません。営業部門、生産部門、管理部門とありますが、開発等を行う技術部門はなさそうです。

日本パワーファスニング従業員数

働きやすさについて

現在注目されている女性管理職の割合や男性の育休取得率ですが、女性の管理職割合はわずか3.4%です。かなり少ないですが、そもそも女性従業員もあまりいないのではという印象です。男性の育休取得率は100%と育休の推進には力をいれているようです。

日本パワーファスニング多様性指標

パワーファスニングの収益構成

パワーファスニングは収益約51億円です。その内約27%の14億円が積水ハウスに対する売上です。パワーファスニングの景気は積水ハウスに大きく左右されます。しかし、その他の約7割は別の顧客に販売しているので収益バランスはそこまで悪くはなさそうです。
2022年度と比較すると売上は約5%減少しています。2019年度には約70億円の売上がありましたが、コロナに入ってから減少してそこから約53億円の売上を維持していましたが、2023年度は約51億円に下がってしまいました。やはり新設の住宅を建てる数が減少してしまっているのが大きな要因です。少子高齢化である以上仕方がありませんね。関連会社である積水ハウスへの売上も約1億円減少しています。

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