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5分でKG情報の企業財務分析評価


挨拶

このページをご覧になってくれている方ありがとうございます。改めましてコブータと申します。私は米国公認会計士や簿記2級の学習を通じて会計のマニアになりました。企業の財務分析を行うことで皆様の投資判断の材料にしたり、就職、転職の企業分析にお役立ちいだだければと思います。今回はKG情報を解説していきます!高配当株としてランキングに載っていますが、その実情を分析していきます。分析をしてほしい企業があったらコメント等に残してくれると嬉しいです!

企業概要

KG情報は1950年にビジネス・コンサルティング・ジャパンの社名で情報サービス業として創業したのが始まりです。1995年には一旦休眠状態になりましたが、ケージー情報出版という会社を吸収合併することで現在まで生き延びています。現在の事業の殆どはケージー情報出版から受け継いだ事業になっています。このように他の企業を買収してそのビジネスで生き残っている企業が高配当株にはチラホラ見かけます。本社は香川県にありローカル企業です。決算月は12月です。

事業内容

KG情報の事業は下記の2個の事業に分けられています。

  1. HRソリューション関連情報

  2. 生活関連情報

HRソリューション関連情報のHRはHuman Resourceの略で人事系のソリューションを提供しています。求人を集めて出していたり、人材紹介、採用管理システムも行っています。なのでリクルートのような会社ですね。
生活関連情報は家造りの相談サービスや情報誌を出しています。

人員について

KG情報の従業員数内訳は下記の通りです。
従業員数188人の会社です。規模はそこまで大きくありません。半数近くの従業員がHRソリューション関連情報に従事しています。その次が生活関連情報となっています。やはりメインの事業は人事関連です。

KG情報従業員数

働きやすさについて

現在注目されている働きやすさですが、KG情報の有価証券報告書には記載はありませんでした。あまり大きい会社ではないので記載の必要がないのだと推測できます。

KG情報の収益構成

KG情報の収益は約26億円です。HRソリューション関連情報と生活関連情報の収益の割合は殆ど50:50となっています。四国の香川に本社があるので四国での収益が殆どかと思いきや、岡山、広島、山口と中国地方での収益が多く、特に山口県で一番収益を上げています。四国では香川県のみ中国地方と同程度の収益を上げていますが、他の四国の県はその他に分類されています。
2022年度と比較すると収益は約6.8%増加しています。直近5年間ではコロナ禍で売上が一時的に下がりましたが、すぐに持ち直しました。そして2023年度は直近5年間では最高の収益になっています。
収益が増加したのはHRソリューション関連情報で採用管理システムの「アルパコネクト」の利用企業が増加したのが要因でした。また最近流行りのリスキリングに関するサービスも提供し始めているようです。中国地方、四国地方がメインの中で今後どれだけ収益を伸ばし続けられるか注目です。

KG情報別収益

営業利益と当期純利益

収益が増加しているのも重要ですが、営業利益と当期純利益についても無視することはできません。
KG情報の営業利益率は約13%です。サービス業とはいえ13%は決して悪い利益率ではありません。営業利益額についても2022年度より約40%増加しています。

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