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YesはNoで、NoはYes

私の夫はフランス人です。

普段は、英語がメインで会話しています。

最近はお互いにほどほどなフランス語と日本語の知識があるので、一つの文に3カ国語ミックスになることも…。

「Because c’est pas bien だもん!」

みたいな笑

英語やフランス語で会話するときに、未だに慣れないことが一つだけあります。

それはタイトルに書いたこと。
英語とフランス語、そして日本語とでは、否定疑問文に対して、答えるときのYes/Noの使い方が違う。

具体例を挙げた方が手っ取り早いので、見てみましょう。

「お前、ナス好きじゃないよな?」

って聞かれたとします。

あなたがナス好きなら、

いや、好きだよ!」って答えますよね。

ナスが好きじゃないなら、

うん、好きじゃない。」

ところが、英語やフランス語だとどうなるかと言うと…

“you dont like egg plants?”
の問いに対して、

好きなら、”Yes, i like them.”
好きじゃないなら、”No, i dont like them”

« Tu n’aime pas l’aubergine?»
に対して、
好きなら、 « Si, je l’aime »
好きじゃないなら、 « Non, je ne l’aime pas »

つまり、日本語は相手の問い自体がYesかNoかで答えているのに対し、英語やフランス語は、あくまで自分自身がYesならYes、NoならNoと答えます。

ここでも、日本人は「相手」の視点でYesかNoか答えているのです。

いや、(それは正しくないよ)、好きだよ
うん、(それは正しいよ)、好きじゃないよ

なのです。

対して、英語とフランス語はいつでも自分が主体。

やっぱりなぁ、って感じ。
そりゃそうですよね、って感じ。

だって、西洋文化は、自分が思考の中心ですから。
対して、日本人は相手の立場を考慮して話します。

これはとても文化的背景の強い、違いだと思っています。

未だに、これはなかなかどうして、正しく答えられない笑
どうしても日本人感覚的にYesのところをNoと、NoのところをYesと答えてしまって、言ってすぐに、あーいやYesってこと!ちがう、Noって意味!と行ったり来たり。

頭ではわかっていても、反射的に日本人感覚で答えてしまう。

これ結構多くの人ができていないと思います。
それだけ、我々にとって違和感のあることなんですよね。

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