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#毎日note

カセットテープの時代。

夜の8時。 ぼくは母と弟に「静かにしてて!」と頼み、黒いカセットデッキをテレビの前に持ってきた。オープンポタンをカチッと押し、中にお気に入りのカセットテープを入れて閉じる。 テープはちょうど前の曲が終わったところで止めてある。大丈夫、ここから録音すればちゃんとされる。 でも、少し不安になって念のため巻き戻しボタンを軽めに押す。 キュルキュルキュル テープがすばやく巻き込まれる音がする。2、3秒でボタンをはなし、再生ボタンを押す。 wow wow ... 米米CLU

noteはmixiの日記的な居心地の良さがある気がする

「mixiの日記」がわかるのはアラサーで少し下の世代だともう知らないだろう。今は当たり前のものになっているがガラケーで初めて体験した”SNS”というもの。 馬場さんの記事に 「mixiの日記を読み返してみたら」 という記述があり懐かしのSNSを思い出した。というか未だにアカウントあるのすごいな 自分にリアルタイムで反応があったりどんどん友達と繋がれるのはとても新鮮だった記憶がある。しかしスマホがでてきてすぐに忘れ去られていったmixi。でも今考えると今のSNSよりも使

わたしは英語を学んで本当によかったと思う

高校二年生の秋だっただろうか。 私が『英語』に興味を持ち始めたのは。 和歌山県の海と山に囲まれた町で育った私は、当時所属していた茶道部の部室で初めて自分と同い年くらいの『外国人』に出会った。 アメリカからの交換留学生が、日本文化を体験するために茶道室にやってくると聞いて、とっても興奮していたのを覚えている。 そして、扉を開けてぞろぞろと入ってきた5,6人の少年少女はブロンドヘアに青い目、同い年とは思えないほど『おませさん』って感じだった。 当時NYの華やかな高校生た