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味わいたい

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コーヒーの淹れ方、好きなアイス、おいしそうな料理のはなし
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鬼に金棒。ナポリタンにメロンクリームソーダ。

おばんです。 仙台で写真を撮っているイタリーさとうです。 久しぶりに仙台での日常を淡々と。 今日は朝食でナポリタンを作った。 そこでふと、ペンギン文庫さんが仙台で一番うまいと言っていたナポリタンの店を思い出す。 よし、食べに行こう。 今朝食べたから行かないとはならない。 自分で作った味が記憶に新しいうちに、よりうまいものを食べたくなるのだ。 仙台・南町通り。 周辺はオフィスや専門学校が並ぶ。 雑居ビルの地下に潜る。 「喫茶エルベ」。 仙台の老舗純喫茶だ。 1977年に

【詩を食べる】木蔭が人の心を帰らせる(谷川俊太郎)/新じゃがのヴィシソワーズ

溢れる光の季節に5月。新緑の季節。 樹々が圧倒的な生命力を見せだす初夏。 あまりに溢れる光のなかで、なぜか、 しんと黙っていたいような気持ちにもなる。 そんなとき、谷川俊太郎さんの『62のソネット』を取り出す。 木蔭が人の心を帰らせる 今日を抱くつつましさで ただここへ 人の佇むところへと 空を読み 雲を歌い 祈るばかりに喜びを呟く時 私の忘れ 私の限りなく憶えているものを 陽もみつめ 樹もみつめる           「1 木蔭」より一部抜粋 デビュー作『二十億

東京都で食べておきたい中東料理フムス(ホンモス)を知るための10皿

フムスを初めて知ったのは、ニューヨークに留学してすぐのこと。大学の寮のルームメイトとディズニー映画「アラジン」を酒を飲みながら見ていた時のことでした。その映画の中で初めてフムスという言葉と出会ったのです。 これは、米国で使われる「目を覚まして現実を見ろ!」という意味の慣用句「wake up and smell the coffee」のコーヒーをフムスに変えて面白く言い換えているジョークです。つまり、アラジンの舞台である中東の代表的料理が「フムス」であることを米国人が知ってい