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No.17 両眼視機能検査 斜位検査【③固視点付き十字斜位テスト/偏光レンズ(ポラテス法・ドイツ式)】
■ 水平眼位 測定の種類
① フォン・グレーフェテスト(プリズム分離法/米式) NO.15記事
➁ 十字斜位テスト(偏光板/ドイツ式) NO.16 記事
➂ 固視点付き十字斜位テスト(偏光板/ドイツ式)NO.17今回記事
NO.15/NO.16の記事で斜位検査の検査方法を紹介いたしました。本日は、3つめの検査方法で ”固視点付き十字斜位検査方法” を紹介いたします。
この検査方法も前回の「十字斜位検査」同様に偏光板フィルターをつかったポラテスト法になります。
固視点付き十字斜位検査は、ポラテスト法の中ではお勧めの検査法になります。
なぜでしょうか?
同じポラテスト法の十字斜位検査法と比べても固視点(中心の点)が付いているために比較的安定して斜位検査ができます。左右眼の【L字図形】が左右に大きく揺れ動くことが少ないので数値も安定しやすいです。
数値がばらつくようであれば「フラッシングテクニック」を使います。
両眼視機能検査の基本は、フォン・グレーフェテスト/米国式になります。米国式検査は、プリズム分離法で斜位検査をするので、被検者の斜位数値は安定して測定できます。
◼️ 固視点付き十字斜位テスト
目的: 融像刺激を与えた状態(〇)での斜位を見つけるのに用います
使用チャート: 固視点付き十字斜位
補助レンズ: 右眼135° 左眼45° 偏光フィルター、両眼ロータリープリズム
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(1)固視点付き十字斜位チャートを表示します。レフラクターに偏光フィルターが、自動にセットされます。
(2)「4本の棒が見えますか」と尋ねます。見えていなければ両眼視をしていません。片眼に抑制が掛かっています。可能性として斜視又は、なんらかの疾患の疑いがあります。
◎はい ⇒ テストを続けます
◎いいえ ⇒ テストはできません
(3)「十字になっていますか」と尋ねます。
◎はい ⇒ 正位
◎いいえ ⇒ 斜位有り。テストを続けます
(4)「縦棒が一列に並んでいますか」と尋ねます。
◎はい ⇒ 水平斜位なし
◎いいえ ⇒ 水平斜位
(5)「上の縦棒は、下の縦棒の右にありますか、左にありますか」と尋ねます。
◎右 ⇒ 内斜位
◎左 ⇒ 外斜位
(5)「横棒は一列に並んでいますか」と尋ねます。
◎はい ⇒ 上下斜位なし
◎いいえ ⇒ 上下斜位
■ 縦棒と横棒の位置から判断できる斜位の種類
◎【内斜位】
縦棒が一列に並ぶまで、「正位」になるまでBOプリズムを加えます。コントロールボックスダイヤルを右にまわします。プリズム注入は両眼に分けても片眼のみでもOKです。
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