雨と感性。
最近、雨の日が多い。
6月になり、今年も梅雨のシーズンがやって来た。
テレビをつけると、天気予報士の「明日は雨になるでしょう」という言葉を聞く度に不思議な気分になる。一般的には、明日の天気が雨だとわかると気分が落ち込む人が多いと思う。もしかしたら、身体が痛んでくる人もいるかもしれない。
もちろん、雨が降ると気分が落ち込む理由も納得できる。
例えば雨の日の満員電車。普段でさえ、通勤・通学ラッシュの時間帯になると電車の中は缶詰状態。ぼくは満員電車を「戦場」だと思っている。
イメージして欲しい。
電車の中に閉じ込められ身動きできない状態の中、電車の揺れに合わせて人の匂いや汗が充満になっている様子。向かい合う人と視線が合った時の気まずさ。その空間に1時間いなければならないことを…
これが雨になるとなおさらだ。説明しなくても理解できるだろう。
他にも、「いつもより早く起きて家を出ないといけない」「洗濯物が乾かない」など、雨が降るとやっぱり気分が落ち込む。
だけど、最近になって雨の日に気分が落ち込むことがなくなった。いや、正確には落ち込むことよりもワクワクする方が気分的に上にあるからに違いない。
🍣🍣🍣
最近、雨の日に五感をより感じさせられる。
目に意識を向けると、空から風の方向に合わせて降ってくる雨の流れ。雲が左右に動くにつれて、雨粒の形、角度、スピードが変わる。建物や木にぶつかった雨粒は垂れて次第に下に流れていく。
鼻に意識を向けるといつも以上に香りに敏感になる。乾燥している日より、湿度が高く、雨の匂いを強く重く長時間感じさせてくれる。どこか蒸れているような埃っぽいような匂い。決して好まれる匂いではないんだけど、不思議と知らないうちに匂いを感じるんだよなぁ。
耳に意識を向けると様々な音が聴こえてくる。雨粒の音はもちろん、忙しく飛び回る鳥、交通渋滞している車、揺れている木、勢いある風、毎回行き来する電車、遠くから響くチャイム。普段は聴こえてこない遠くの音が雨の日に耳を澄ますと聴こえてくる。
意識して雨に触れてみると勢いをより感じる。髪の雨粒が下に垂れて服の隙間に侵入してくる。気温が下がり、体全体が冷える。自然と一体になった気分になる。共存しているイメージかな。
味はわからないなぁ。どうなんだろう。気が向いたら、雨粒を舐めてみようかな笑
やっぱりぼくは、雨が降ると不思議な気分になる。雨の日はいつもより俊敏なアンテナで様々な五感をより感じさせられる。
ぼくたちは天気に左右されるからこそ、天気予報に対して敏感になるんだろう。雨は人の感性をより磨いてくれる。だからこそ雨は憎めない。
明日の天気は雨だろうか?
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