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芸術は爆発なのか?

岡本太郎展に行ってきた。

大きなキャンバスで見る派手な油彩のタッチは
やはり迫力があり、出口に辿り着く頃には
少しグッタリするほどのパワーだった。

私は1995年生まれなので
翌年1996年には岡本太郎さんは没しており、
リアルタイムでの岡本太郎を知らない。
「芸術は爆発だ」という言葉や、
万博の「太陽の塔」くらいの知識。
とりあえず型破りな芸術家だったのだろうと
愛知県美術館へ足を運んだ。


油彩の説明文には、
ある企業からこんな企画で依頼されて〜
とある作品が非常に多くあった。
テーマに従って大衆が求めるものを
作成しつつ、自分の信念を
しれっと入れ込んでるようだ。

万博の近代的な思想にちょこっと反抗して
太陽の塔の地下展示にノー(Non)を示す
「ノン」という立体造形物を展示したのは
クスッと声を洩らして笑ってしまった。

油彩作品は見た目は型破りなように見えるが
案件に沿って商業的なアーティスト、
といったイメージを感じた。
その代わり立体造形物は作りたいものを
自由に作っているようだった。

「芸術は爆発だ」「本職、人間だ」
小さな反発(爆発)を繰り返しつつ、
人間臭く型に従いつつ自由に生きたのだろう。

右上、1番記憶に残った「犬の植木鉢」のポストカード
当時考えられた近代美術が私達を見下ろしている

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