Vtuberとコラボすると炎上するのは、○○だから。
ユーザーがVtuberのことを下に見ているからです。以上
ここからはダラダラと説明するだけなので、
一文で納得した方はお帰りください。
いまいち飲み込めない方はちょっとだけお付き合いください。
炎上でも何でもないだろという意見はさておくとして、最近Vtuberと絡んで荒れたコンテンツとして思い当たるのはどこでしょうか。
私が思い付くのは2つです。
①アイマス×ラブライブ!
②グラブル
それからちょっと前まで遡ると
③FGO
もありますね。
これら3つのコンテンツに共通することはなんでしょう?
Vtuberと世界観が合わない、ユーザーがVtuberやそのファンを嫌っている、そう思ってしまった方は少し思い返してみてください。
まず世界観に関して、グラブルがボーボボやガチャピンとコラボしてる時点でそんなものはあってないようなものです。
むしろVtuberというのはそもそも世界観を持ち合わせていないのでコラボしやすい立ち位置です。アニメ・漫画とコラボしたほうがよっぽど世界観同士が衝突します。
次に、ユーザーがVtuberやVファンを嫌っている、これに関しては部分正解といえるでしょう。
ソシャゲのユーザー、ラブライブ!やアイマスのファンの一部はVtuberやそのファンを毛嫌いしています。
しかしそれが、Vtuberとコンテンツが相容れないからというわけではありません。
兎田ぺこらがFGO配信で、どれだけの人数を集めたか知っていますか?
13万人です。
Vtuberのソロゲーム実況における最大同時接続数を叩き出したんです。
(まともな引用元が見当たらなくて切り抜きですいません)
もちろん野次馬も居たかもしれませんが、FGOユーザーの中にVtuberの視聴者がたくさん居るということは紛れもない事実です。
最近ではアンジュ・カトリーナがブルアカ配信で継続して人気を得ていますし、原神の配信はにじさんじ内だけでざっと1700回も行われています。
ホロライブに至ってはソシャゲとのコラボを積極的に行い、かつ継続させている≒数字として結果を出し続けています。
今年4月から月2くらいのペースでコラボを続け、なんなら最近になって加速しています。
これらのことから言えるのは、ソシャゲユーザーとV視聴者は相性が良いどころか層が被りまくっているってことです。
それからラブライブ!に関しては去年11月からホロライブとの同時視聴コラボが行われました。
さらには今年4月、にじさんじでスクフェス2(ラブライブ!のリズムゲーム)の案件配信を葛葉、リゼ、樋口楓、星川サラという錚々たる面子で行ったりと、運営からすればVtuberとのコラボに感触を得ているようです。
葛葉が駆り出されたの、マジか……
アイマスに至ってはもっと早く、月ノ美兎が4年前にはデレステの配信を行い、2年前にはシャニマスの案件を受けています。
この頃には月ノ美兎、神田笑一、雪城真尋、鈴木勝などを中心ににじさんじでそれなりに配信され浸透していたようです。
そして去年7月、破竹の勢いの壱百満点原サロメの案件配信、#ゲーム愛配信祭で月ノ美兎と神田笑一がコラボと、運営がめちゃくちゃ力を入れているのが分かりますね。
これに対して、ホロライブとアイマスとの関わりは薄目ですね。アイドル押しということで、キャラが被っているからでしょうか?
そんなことはともかく、アイマスやラブライブ!に関してもVtuberとの相性は悪くないことが見てとれます。
とくに案件で炎上したという覚えもないですよね。
じゃあ結局なんで反感を買った?
先ほど炎上したという覚えは無いと言いました。
しかし、コラボしたり、配信すること自体をよく思わない人もごく少数ですが居たんです。
その人たちの意見はこうです。コンテンツのことをよく知らないVtuberがすり寄ってきている、コンテンツの人気を利用して、自分が人気になろうとしている。
「はぁ?何言ってるんだ?」と思いますか?
ですがこういう意見を当たり前に言う人が現に居るんです。
そもそもコンテンツを布教、宣伝するために広告塔としてVtuberが使われているのに、彼らにはすり寄っているように見られているんです。
なぜか?
彼らには自分の推しているコンテンツがVtuberなんかが到底及ばないくらい大きくて人気なコンテンツに見えているからです。
ラブライブ!・アイマス・グラブル・FGO、これらに共通するものは何ですか?
かつて隆盛を極めた特大コンテンツ、しかし今はピークが過ぎた、落ち目の存在。
それが答えです。
私は数年前のラブライブ!、アイマスの人気を知っています。
クラスの特にアニメを見るような層において、スクフェス(ラブライブ!のリズムゲーム)をやっていない人はいませんでした。私は凛推しでした
それから少し経つと、今度はFGOやグラブル、デレステ、シャドバなどが流行り始め、周りの大学生達がほぼ全員と言っていいほどプレイしていました。
これは社会的に見てもそうです。
リズムゲームと声優ブームの追い風をもろに受けたラブライブ!スクールアイドルフェスティバル、通称スクフェス。
2014年、パズドラやモンスト、ツムツムのようなポップなソシャゲが上位に並ぶ中セルラン7位に食い込みます。
2015年頃から頭角を現し始めたグラブルとFGOですが、
2016年にはFGOがセルラン4位、グラブルが8位と大躍進。
さらにはスクフェスの流れを次いだアイマスのリズムゲームであるデレステが6位に突然食い込んでいます。
アニメが終わると徐々に人気は下がっていきますが、それでも10位台をキープ。
FGOやグラブルに関してはまったく落ちる気配がなく、FGOは2位まで登りきり、グラブルは6位あたりをキープしたまま、2019年まで走りきります。
それどころか2019年にはプリコネすら10位に食い込んできて、まさに国産ソシャゲ最強の時代です。
国内のソシャゲ市場自体の規模もどんどん大きくなっていきます。
ところがグラブル、プリコネ、デレステといったソシャゲは翌年その陰りを見せ始め、
2021年には軒並み20位台へ転落してしまいました。代わりにウマ娘をぶち当てたサイゲ、やっぱりすげぇよ。
現在、未だに5位に残り根強い人気を誇っているFGOを除き、グラブルは30位台、アイマス、ラブライブ!関連はランク外と、見る影もありません。
特にグラブルはずっと上位を張っていたことから、ユーザーと周りの認識のズレがより大きいかもしれません。
FGOに関しても、長らく2位であったときからしたら、ソシャゲと言えばFGOといった印象は薄れてきています。
さて、これらのソシャゲは、アニメ化なども絡めながら特大コンテンツとなり、とてつもなく多くのファンを抱え、そして徐々に人気を落としていった。
諸行無常の世界、栄えたものは必ず廃れていくというのは、仕方のないことです。
人が新しいものに流れていく中で、コンテンツを愛し、残り続ける人も当然たくさん居ます。
コンテンツに対する執着が強く、他のものとの接触を忌避してしまう。中には好きなコンテンツが上であることを信じ続け、誇示してしまう人もいます。
このような人たちが客観的に物事を見られないのは、ある意味仕方のないことなのです。
こうした客層を切り捨てるのは簡単ではありません。信じる者と書いて儲けると読む、なんて俗なとこを言わせてもらいますが、全くその通りで、
愛の強い既存ユーザーの応援によってコンテンツが継続、運営出来ているわけです。
ただ既存ユーザーの顔色を伺っているばかりでは人気が先細りしていくので、うまくプライドを傷つけないようにコラボによる新規獲得を狙っていくほかありません。
グラブルのコラボ経歴を見ていると、ジャンプ系のアニメや漫画が目立ちます。
運営としてもコラボ相手の格というものを意識しているわけです。
しかしながら、それも永遠に続けられるわけではありません。どうしてもコストという問題がつきまといます。
そこで今人気のVtuberなるものに手を出してみる。数字もついてきて、とってもコスパがいい。
Vtuberとコラボするだけで怒ってしまうような心の狭い人は本当にごく一部です。彼らは基本的には口出ししません。
なぜなら、コンテンツとVtuberの主従関係がはっきりしているから。
ソシャゲをVtuberがプレイする。アニメを同時視聴する。Vtuberはどう見ても受け手側であり、我々ユーザー側。
そのような条件の上では彼らのプライドは傷つきません。
しかし、Vtuberがゲームに出る、フェスに出演する、ライブに出演する。このようなことには突然拒否反応を示します。
Vtuberという格下の存在が、表で並び立つことに対するアレルギー。それこそがここ最近の騒動の原因なのです。
最初の方で述べたVtuberやそのファンを毛嫌いする層というのは、まさにそうしたアレルギーをお持ちの方のことです。
彼らにしてみれば、下に見ていたVtuberという存在が、目の入るところに出しゃばってきた、うぜぇなという感覚な訳です。
Vtuber事務所側としてみれば、コンテンツを宣伝するだけでなくこちらから売り出すことも必要なので表舞台に出演させていくわけですが、
そうすると古参ユーザーの尊厳を傷つけ、反感を買ってしまう。そんな流れが立て続けに起きているというわけです。
そんなのとばっちりじゃないか、と思われる方もいるかもしれません。
しかしながら、嫌われているからと言って嫌い返すような態度を取ってはいけません。よくあることだと、ある程度割り切ることが必要です。
本来Vtuberとこれらのコンテンツのユーザーは相容れない存在などではなく、むしろ客層の被りまくっているお隣さんです。
こうした相手の心情を理解して、Vtuberやそのファン側としても謙虚な姿勢を心掛けるだけで大分変わってくると思います。
それから、Vtuberの人気だって、いつかはピークを過ぎ下降していきますし、今その最中である可能性すらあります。
周りが見えず、当たり散らすような存在にだけはならないように気を付けましょう。
Vtuberとコラボする側に関しては、過去の栄光に囚われることなく、客観的に現実を見ることが大事になってきます。
Vtuberとこうしたコンテンツとのコラボは、ユーザーの衝突さえ避けられれば大きな相乗効果を生み出せます。
つまり何が言いたいかというと、お隣さん同士仲良くしましょうよってことです。
運営もいつまでも意地を張っていられるわけではありません。数字は明確に落ちていきます。
呪術や鬼滅とコラボできるのも今のうち。Vtuberが簡単に案件を受けてくれるのも今のうちです。
現実的なことを言ってしまうと、ユーザーも結局は運営の方針に従っていく他ないのです。なら早いうちに仲良くなっておくのがお互いのためではないでしょうか。
あとがき
かなり長くなってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。
長くなりついでに、少しだけ。スキをくださる皆様。フォローして記事を読んでくださっている皆様。本当にありがとうございます。
徒然なるままに何となく始めたnoteですが、意外にも好評いただけて、なおかつ自分も書いていて楽しいので、ありがたい限りです。
まだコメントを貰ったことがないので、腰が重いとは思いますが一文でもいいので、賛否問わず感想を頂けるとありがたいです。
この記事に対する感想でなくても、これまでの記事に対する大まかな感想とかでも良いので、一言反応を頂けると大変励みになるかと思います。
また何か思い付いたら投稿させていただきます。それでは。
コメント返し
まさに、という例えですね。ご当地Vtuberという存在も居ますし。
後半の文については詳しくないのでコメントを差し控えておきます。
Vtuberは配信者として育てたIPをキャラクターとして売り出せるのが商売的な魅力なので、そこの認識に差が出てしまうのは仕方ないですね。
世界観の衝突は無くともリアルと架空の衝突が起きるのがVtuberとコラボする際の懸念点でしょうか。
デュエプレって炎上とかしてましたっけ?
詳しくなくてすみません。
コムドットやフィッシャーズと同列に比べるのはちょっとずるいかなと思いますね。
ぺこキンコラボってそもそもぺこらっぷで名前が出てたり、みそキン食べる配信してたりと繋がりがあっての直接コラボなので。
グラブルとのコラボは、にじホロぶる団でそれなりに話題になってたし、そんな突拍子もないコラボではないかなと。
年一回の機会というのは半分同意します。
ただEXPOのブースにヒカキン居ても許されそうなので半分でお願いします。
広くユーザーに知ってほしい、コンテンツを延命させたいというのは運営の思惑であって、ユーザー側が必ずしもそう思っているわけではないというのはわかります。
ただ今回の記事はなぜVtuberとコラボすると…という主旨なので、そもそもコラボが炎上要因であるという点には触れていません。
据え置きRPGとの違いは、流行っているかどうかがコンテンツにとって大事な要素であるかということです。
新しく出た情報についてあーだこーだ言ったり、ガチャの結果を報告したり、そういうところを含めてソシャゲだと思っています。
周りが誰もやっていなかったらその楽しみが失われてしまいます。
ただもちろんストーリー重視の遊び方をしている人も居ますし、なんならプリコネをそういう遊び方していて、ストーリーに区切りがついたタイミングでやめたので自分もそっち側かもしれません。
貴重なご意見ありがとうございました。
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