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やっぱりちゃんと話さなきゃ

数名の小さな集団で、新しく何かをやろうと決を採るとき。
反対が1人という状況では、それを無視しては進めがたく、その1人の反対者を説得しようとする場合がある。
いかにも日本的というのか、反対をゼロにしてから前に進むのだ。

しかし、満場一致であれば、何の憂いもなく進めるのだろうか。
そもそも他人の提案が自分の考えと一字一句同じはずはないから、それに対して賛成するというのはつまり、自分の考えをわずかでも修正した結果といえるだろう。
賛成の裏にもそれぞれくすぶる気持ちはあるのだ。
なら反対意見を説得して表面上キレイにすることには意味がない。

採決の前に各自が元々の思いやその後修正した部分について表明し、賛成や反対に至る心の動きを相互に理解する機会があることこそが、あとくされなく進むためにもっとも重要なことのような気がする。
人間だもの、やっぱりちゃんと話さなきゃ。

(2019/1/17記)

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