僕はやっぱり中毒なのかもしれない
またやってしまった。
どうにも止まらないのだ。
しばらくはいいかなと思っていたのに、気づいたらまた。
つい気を緩めるとやってしまう。
独りよがりではないだろうか。
誰も迷惑していないだろうか。
もうやめてほしいと声に出せないだけではないだろうか。
でも、面と向かってやめてほしいといわれたらしばらく立ち直れない。
矛盾しているようだけど、それが本心。
そういわれないように、少し控えるべきなんだろう。
僕はやっぱり中毒なのかもしれない。
気づいたらやってしまっているなんて、中毒以外の何ものでもない。
本当にそうなら、その衝動を抑える治療をしなければならない。
禁煙サポートとか断酒会とかのように。
でもあるのだろうか――
禁豚まんサポートって。
断豚まん会って。
***
豚まんが好きすぎて衝動的に作ってしまう。
もちろん毎日ではないけれど。
生地は20分ほど発酵の後、パンチ、小分け。
15分ベンチタイム。
丸く薄く伸ばす。
できあがりの底になる中心部分を少し厚めにするのがコツ。
別に作って冷やしておいた豚とタマネギの餡を包む。
左の掌に置いた皮に肉餡を載せ、親指で押し込みながら、右手で皮をひだ状にたぐり寄せながら包んでいく。
手がふさがって写真に撮れないので、あとで絵に描いてみた。
ここでまた15分ほど二次発酵。
蒸籠におさまって蒸されるのを待つ。
満を持して強火で15分、熱々豚まんのできあがり。
隙間はもうなく、豚まんパンパンムチムチ。
できあがりのみずみずしさが消えないうちに頬ばる。
なんという熱さ、旨さ。
あぁこれだから豚まんはやめられない。
(2022/8/20記)
サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!