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僕だって常に皆と同じがイヤというわけではないのだから

先日、お手軽なケンミン食品の焼ビーフンを紹介した。
バツグンの知名度を誇る、神戸ブランドの即席・焼ビーフンだ。

そのタイトルにもあるように、次は即席ではなく、いちから作ってみようと狙っていた機会が訪れた。

これが同じケンミン食品の、即席じゃないビーフン。

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とはいえこの細い麺は2~3分でゆがけるので、即席と調理時間の違いはとくに大差はない。
言ってみれば、麺にあらかじめ味がついているかどうかくらいの違い。

レシピに従い、麺との絡みをよくするため細切りにした具材を用意する。

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モヤシはレシピになかったが、息子の空腹をまぎらわせるための増量剤。

たっぷりの湯で麺を3分弱ゆがく。

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ゆがいたら流水で締め、サラダ油を絡めて軽く炒めて皿にあげておく。

続いて肉・野菜を強火で一気に炒めあげる。

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ビーフンを戻し、塩コショウ・中華調味料で味を調え、鍋肌に垂らした醤油で香りをつける。

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できあがり!

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おっと…ビーフンはいずこ…
モヤシの増量が効きすぎて、ビーフンの姿が…ほぼ見あたらない。

だけどしっかり米の味を楽しめて、おいしかった。
焼きそばより野菜がたっぷり摂れる点も、グルテンを摂らない点も、よい。

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さて即席とオリジナル。

即席による時間の短縮は、ものの3分程度かもしれない。
でもそもそもの調理時間が短ければ短いほど、3分の短縮は大きくなる。
1時間かかるものが57分になっても誤差の範囲だが、6分が3分になれば劇的な効果があるのだ。

加えて即席は、麺をゆがき湯を切り水で締め水を切る、という手間が不要。
たっぷりの湯を沸かしておくことも、そのための鍋もザルも必要ない。
オリジナルの場合、湯を沸かすのに必要な水やガス、時間はカウントに入っていないのだ。
これがもっとも大きな効果かもしれない。

はい、すべての点でお手軽な即席に決まりっ!
…とはいかないのが人生の難しさ。

即席は、味変がなかなかに困難。
家に調味料は多種あるにもかかわらず、工場で仕込まれた味は多少の努力では消し去れない。
だから、スープに使う、サラダに使うというのにも向かない。

皆と同じがイヤ!で育ってきた僕は、決められたとおりやるのが大の苦手。
鍋で作るインスタントラーメンも、その日の気分で湯を捨てて焼きそばにしてしまったりもするが、そんな気ままな逸脱ができないとムムムとなる。

とどのつまり、即席とオリジナルは使い分けということになるのだろう。
それぞれに表裏一体のメリットとデメリットがある。
僕だって常に皆と同じがイヤというわけではないのだから。

(2022/1/14記)

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