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エディターコース★エッセイ講座/「書く人あれば読む人あり」~編集者と著者のやり取り~

※〈エディターコース〉メンバー向けの限定記事です
※メンバーでない方も途中までお読みいただけます

エッセイ講座はスケジュールのみのお知らせ。
記事後半に「書く人あれば読む人あり」を用意している。


🔶エッセイ講座

🔷上級・初中級

ともに8月よりⅦ期が開講予定!

🔷初心者

初中級コースへのデビュー前に練習を積む初心者コースはいよいよ佳境に。
こちらは個別添削なので、スケジュールのお知らせのみ。

① テーマ発表
② テーマ、構成案を決める
③ 文章化する
④ 文章を整える
・表記やリズムなどを整える(👈今日はココ)
・添削を元に修正して【7/31】​提出または投稿


🔶書く人あれば読む人あり

前回の「書く人あれば読む人あり」では、出版の形態について解説した。
商業出版、自費出版、電子出版、デマンド出版…いろいろあると。

今回はそのうちの商業出版において、出版前の編集者と著者のやり取りを見ていただこう。
どのように編集者が著者に目をつけたのか、また最終ゴールである出版に向けて著者のやる気をどう引き出すかというあたりが垣間見えるはずだ。

ちなみに僕が出版社で編集者をやっていた1994年当時は、著者との連絡はすべて電話か手紙だったので、公開しようにも手許に残っていない。
なので今日公開するのは、そこから19年の時が流れた2013年、立場が変わって著者である僕が、編集者と連絡を取っていたときのものとなる。

昨日の記事でも軽く触れたが、僕は2015年に共著で著作を出した。
『農業再生に挑むコミュニティビジネス』という本だ。

当時の僕は、愛媛県新宮村の〈霧の森〉という村おこし拠点で、地元特産の無農薬茶を活用した村おこしに邁進していた。
そこで一定程度の成功を収めたのだが、それを見て編集者が白羽の矢を立てたらしい。
(ちなみにこの編集者は、僕が京都の学生時代にバイトをした編集プロダクションの主宰者であり、まったくの新発見で僕を見つけたのではないということはあらかじめ述べておかなくてはフェアでない)

2013年8月に編集者から1本のメールが届いた。
「農業はおもしろい(仮)」といったテーマで全集を企画しているので、その1冊を書いてもらえないかと。
そこにこんなふうに書いてあった。

編集者
早速ですが、新宮(村)の〝村おこし〟と「霧の森大福」の話は秀逸です。
「新宮茶」で企画を進めて頂けませんか。

〈霧の森大福〉とは特産の無農薬茶を使った大福のことであり、2013年の頃にはすでに爆発的ヒットとなって、全国の出張販売では行列ができ、ネット通販では抽選でしか手に入らないものとなっていた。
僕は拠点施設〈霧の森〉に勤め、そこで〈霧の森大福〉をはじめとする村おこしのためのアイテムをプロデュースし、プロモートしていたのだ。

編集者が秀逸といった「〝村おこし〟と『霧の森大福』の話」というのは、僕が地元の地銀の経済誌に寄稿した文のことだ。
事前に僕は編集者にその寄稿文を送り、読んでもらっていたのだ。
それを読んで、これならいけると感じた編集者から僕に依頼が入ったという流れになる。

これに対し、僕はこう返している。

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