見出し画像

帳尻合わせて、1年が過ぎていく

1月は往ぬ、2月は逃げる、3月は去る。

年明けの最初の3か月があっという間に過ぎることを表す言葉だ。
確かにそのとおり。

冷静に考えれば、いつの3か月も時間的には同じはずなのになぜ?

***

今日で1月が終わる。
すなわち1か月、今年の12分の1が経過したということだ。

え? 12分の1?
これまでと同じ日々の11倍過ごせば今年が終わってしまう。
11回同じことをしたら今年が終わるのだ。
そんなの一瞬ではないか。

そして2月、3月にはこう思うだろう。
5回同じことをしたら今年が終わる、3回で今年が…と。

11回だったのが、5回、3回と急激に減っていく。
あわわ、あっという間に時間が経ってしまったと焦るのがこの頃。

グラフ化してみるとこんな感じだ。

画像2

確かに急激に残り時間が減っていっているように感じる。
しかし、月を追うごとにグラフの傾きはどんどん緩やかになっていく。
残り時間の減り方が急にゆっくりになったと感じるのはこのせいだ。

4月には3分の1が、6月には半分が経過するが、3月までとは速度感が違う。

画像2

さらに4月頃には、今年もまだ始まったばかりという初々しさはほぼない。
4か月も日常をがんばった後では、早や3分の1も…とはなかなか。

上のグラフにその気持ちを重ねてみるとこうなる。

画像3

この赤線と青線が「1月は往ぬ、2月は逃げる、3月は去る」の正体、かな。

***

きっと6月末にはこう思うだろう。
まだ半分かと。

スピード感にあふれた最初の3か月と、ゆっくり進むその後の9か月。
帳尻合わせて、1年が過ぎていく。

(2022/1/31記)

チップなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!