無本番・練習日記2021年10月4日~10日

2021年10月4日(月)
音階(C-dur , a-moll)
W.A.モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』ヴィオラパート
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 数日持たないだけで、モダンが重い。コロナの影響でその機会はすっかり減ってしまったけれど、モダンもそろそろ広い場所で鳴らしてあげたい。
 音階を弾いて、今週から再始動となったオケ授業の予習。一か月近く弾かないでいたら、体はしっかり色々忘れていた。「指の回るor回らない、弾けるor弾けない」の先を自分自身が求めるようになったのだと、都合よく解釈する。授業の前に出来たらスコアを見ておくべきか。
 バロックは昨日広い場所で弾いたこともあってかよく鳴ってくれる。ジェミニアーニの8番のみ弾いて練習終了。

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2021年10月5日(火)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
クロイツェル:42の練習曲
音階(C-dur , a-moll)
 バロックとモダン両方のヴィオラでジェミニアーニの9番を弾く。モダンの練習内容をいつもと少し違うものにしたくて、尚且つ楽譜を引っ張り出すのが面倒でジェミニアーニを選んだけれど、得意分野が違う楽器なのでバロックと同じように弾くわけにはいかず、両方に共通することを探るという意味でも興味深い時間となった。
 右側掌をボウイングのアンテナやセンサーとして活用するのは、どちらにも有効らしい。
 そう教わることもあるためボウイングの注意は手の甲や腕の筋肉、右上半身の関節に向きがちだけれど、手の平に着目してみるのも大切なのかもしれない。そういえば一番集中力を払う音の出し始め、集中力は目と耳に集まっていたものが、最終的には手の平まで範囲を拡げている気がする。まだ数日端折った練習を行うと忘れてしまいがちな感覚だけれど、個人練習に限らず色々な場面でしばらく観察を続けてみることにしよう。
 クロイツェルは8番。これで終わりにしようと思ったが何となく落ち着かず、結局シメに音階を弾くことにした。

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2021年10月6日(水)
授業のため個人練習お休み。
 (余談)久しぶりのモダン楽器でオケ、慣れるまでの最初の10分ほどはひたすら緊張しかなかった。
コロナ以降、実はレッスン以外でモダンとお出掛けしたのは数えるほど。バロックも多いわけではないけれど、それでもモダンと比べれば機会はあったのだ。そういった意味では、今日は本当に久しぶりのモダンとの外出。そして久しぶりのモダン楽器のオーケストラ。3月のヘルツォーゲンベルク『受難』公演もモダン楽器ではあったけれど、管楽器は入っていない編成なのだった。そういう意味で、オケはどのくらい振りになるのだろう。
楽しかったけれど、胃の辺りが収縮した時間なのだった。

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2021年10月7日(木)
練習お休み。

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2021年10月8日(金)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
音階(C-dur , a-moll)
ケースを開けたら、気温の影響かバロックヴィオラの巻弦・下2本だけがボヨンボヨンに緩んでいた。今は上2本裸ガット・下2本は巻きのガット弦を使っているけれど、こういう時下2本も裸ガットにした方が良いのかと考えてしまう。予算の都合で結局実現したことはないけれど。
集中力散漫だったのと、調弦がなかなか落ち着いてくれなかったためバロックはジェミニアーニの8番で練習が終わる。モダンも音階のみ。その分久しぶりに体の使い方に着目して練習を行った。日によって着眼点との相性があるため、パターンを複数用意しておくのが良いらしい。今日は体の使い方、特に背骨を軸として体を動かすのが良い日だったらしい。モダンでもバロックでも、背骨から外側の部分が自由になる気がする。そういえば「背骨を軸としてバランスをとる」ことに言及していた作品を、昔漫画雑誌で読んだ気がする。あれは何の作品だったか。

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2021年10月9日(土)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
音階(C-dur , a-moll)
G.マーラー:交響曲第1番『巨人』ヴィオラパート
 時間をかけてジェミニアーニの9番を弾いた後、モダンで音階とマラ1の譜面を見る。ひょんなことから賛助出演することになったマーラーの1番は昨日依頼書と共に楽譜が到着。マーラーをそもそも何年も弾いていないため、本番はまだ先ながらも、土台作りとしての一通り楽譜を見直すことにした。
 学生時代を含め何度か弾いた曲なので初見状態ではないものの、リセットするには十分すぎるほど時間が経っている。意外だったのは、音符の並びに戸惑いながらも昔より弾きづらさを感じなくなっていたこと。いや気のせいかもしれない。オケの中に入ったらそんな実感は脆く崩れ去る可能性の方が高いのだから。ただし楽譜に対する捉え方は明らかに変わっていた。覚えていたら、曲についての予備知識を少し仕入れておこうか。

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2021年10月10日(日)
本番のため個人練習お休み。
 都内の教会で本番。一番の緊張の種だったコーア・トーンでの合唱も無事終了。

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