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風Vn2024:表板-裏板間インターフェース(コーナーブロック)
ヴァイオリンは、表板土台を押し広げて、
コーナーを外に押し出すことで、柔らかい音色を作る。
これに挑戦したい、と思う人のために、
先に心配事を減らして、、、もしかして過干渉やろか、
とにかく、今回はコーナーブロックについてお話します。
何を心配しているかというと、
ブロックの形次第で、コーナー切っ先を外側に押し曲げすぎて
壊してしまう可能性があるのです。
下図は、私が2012年の作品の制作中の写真ですが、
「風時代Vn」では推奨しない、サンプルとしてのせます。
整形前は、赤点線の形をしていたコーナーブロックですが、
必要最小限にカットしていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715865960342-O7brb2yfRQ.jpg)
しかし、下図のように、表板がコーナーを押し出した時、
切っ先に負担が集中しそうで、不安を感じたのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715866051254-vXUT2HpeBL.jpg)
その時、私の頭に浮かんだのは、
「コーナーブロックは、もう少し内側に広い方が良くない?」
ということです。
再度、整形前のブロックの形を見てみると
内側に広げられる余力スペースが、既に在るじゃないですか。
![](https://assets.st-note.com/img/1715866264207-dGGtN0vwLH.jpg)
あれ? もしかすると、
「ストラディバリのヴァイオリンのコーナーブロックって
内側にふくらんでたのかも?」
確信を得た私は、
「風時代Vn2022」では、下図のように、
ブロックの形は、下図のように内側にふくらんだ形を採用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715866398809-N39nEVTMrg.jpg)
では、下図を使って、話をまとめます。
ストラディバリのモールドを代表例として
下図の整形前のコーナーブロックの形(赤線)は、
(1) たとえ、コーナー切っ先に力がかかっても、
切っ先だけが押し曲がって壊れないように、
コーナーブロックは内側にふくらんだ形にする(水色部分)。
(2) 表板が外に押し出す力Aに対して、
「ねじれの入口」を押し下げるBの力を作る。
これらを理解した上で、どうするか検討してみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1715866633477-9p0ToC9aB2.jpg)
これまで、不明確だった部分が、
何がやりたかったかを理解することで、
謎が解けてきた気がしませんか?
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