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風Vn2024:裏板にパンツをはかせる決断

 前回記事の「裏板土台って本当にねじれるの?」に
何か対策しないといけない。
案は1つ思いついたのだけど、、、。
 


私がねじれにくいと考えている理由として、

下図のように、裏板のメイプル材は、
見た目にきれいな杢(もく)は横方向に入っているが
木材の細長い繊維は、縦方向に走っている。
 
アーチが急な部分は、多少繊維が切れてくれるが、
数本切れても、横にずれるとは考えにくい。
 
下図の「風Vn2022」を作った時は、
裏板土台から外に出る時に、アーチを下げて、
できるだけ繊維を切ろうとしていた。
 
それしか思いつかなかった。


そして、今回思いついた案は、
裏板土台のふち(下図の赤線ライン)に段差をつければ、
繊維をごっそり切ることができて、ねじりやすくなる気がした。 

ただ、裏板に段差がついているヴァイオリンは
歴史上ほとんどないはずだけど、
しっかりとした理由があるのだから、
やりがいのある挑戦ではある。


もう1つは、見た目の問題。
 
私には、裏板土台が「パンツ」にしか見えない。
せっかくだから、「紫」にして少し透かしてみた。 

演奏中は見えないので、問題ないとは思うけど、
ちなみに、紫のニスは塗らないので、安心してほしい。
 

この裏板をねじる試みがうまくいったら、
「風Vn2024」は、パンツ付き、
一般的なヴァイオリンは、ノーパン?
 
どっちが恥ずかしいのか、
私にもわからない。
 


15年もの間、良い音を追求し続けて、ここに来て、
パンツの有無でヴァイオリンの性能が決まるなんて、
 
アシュタールさんは、そこまで見越して、
パンツの話をしていたのだろうか。
いやいや、深読みしすぎとちゃうかな。
 
 
今後は、私に製作注文をする時、
性能が多少落ちても、パンツをはかせたくない時は、
はっきりと、「私はノーパンが好きです」
と言ってください。
 
 
パンツは標準装備です。
 
 
 



  

 
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