見出し画像

ブレインストーミング構築法

※全文無料です※

最近のポケモンカード界隈ではnoteやtwitterなど、情報発信ツールが盛んに動いています。新カードが公開されればすぐにレビュー動画・考察記事が上がり、大会が開かれればすぐに入賞デッキが公開されます。

「経験値を貯める」という目的ならば、これらのツールは積極的に利用するべきだと思っています。なぜなら、そのフォーマットが作られるまでには膨大な時間と考察量が必要だから。

強い人のデッキを真似したり考察記事を読むことは、時間とエネルギーを節約するということ。節約できた分だけそこから先に思考を進めることができます。

巨人の肩には乗れということです。


ですが、ここで多くの人が壁にぶち当たります。

どうやって思考を進めるの?

強いデッキを真似して作ってみた。
立ち回りも書いてあったから練習した。
考察記事を読んで「なるほど〜」と思った。

でも、そこでストップしてしまう。

自分なりに色々考えたいけど、どうやって良いのか分からない。インプットして賢くなった気がするけど、それらをモノにできない。

そんな人に向けて今回は「デッキをゼロから作る方法」を紹介します。あくまで私のスタイルですが、何かヒントになれば幸いです。

それでは、よろしくお願いします!

このnoteで得られるもの

▷アイデアの出し方がわかる
▷考察力が身につく
▷カード同士のつながりを意識できる

この辺りのスキルを手に入れたいと思っている人は、今回の記事が役に立つと思います。



デッキって、どうやって作られるの?

そもそも「デッキをゼロから作る」とは、どういうことなのでしょう?私の場合、大まかにこのような経路を辿ります。

キッカケがある

デッキの主役を決める

相棒を決める

周辺パーツを固める
(ここで60枚の試作品ができる)

試運転を重ねる

■キッカケがある
「このカードを使いたい!」とか「これに勝てるデッキを作りたい!」とかなんでもOKですが、とにかくここがスタートです。私は「noteを定期的にupする」というタスクを課しているので、自分からキッカケを作ることもあります。

■デッキの主役を決める
デッキ名にあたるカードのこと。ムゲンダイナVMAXデッキの主役はムゲンダイナVMAXです。主役のカードは溶接工・頂への雪道など、ポケモンにこだわる必要はありません

■相棒を決める
よく「〇〇型」と言われるところです。
同じれんげきウーラオスVMAXデッキでも、オクタン型・うらこうさく型・インテレオンVMAX型...。誰を相棒に据えるかによって、デッキは大きく様変わりします


今回のテーマは「デッキの主役を決める▶︎相棒を決める」の間にある思考過程。いわば「▶︎」部分のお話です。



ブレインストーミング構築法

このnoteを書くにあたって勝手に命名しました。「ブレインストーミング」(通称:ブレスト)とは、1950年頃にアメリカで考案されたアイデア発想法。会議などでクリエイティブな発想を出したいときに用いられます。

ブレストでは▼のようなマインドマップを用いて思考・情報を整理します。このマップを一緒に作ってみましょう!

画像8


■STEP1:要素をバラバラにする
まずは主役のカードを考察してみましょう!

「考察」って何を考えるの?

考察とは「観してえる」ことです。
具体的には「要素分解・発想を飛ばす・発想を結ぶ」の3STEPに分けています。試しにこのカードを観察してみましょう。

スクリーンショット 2021-07-06 13.17.23

このカードはどんな特徴を持っているでしょう?
できる限り多く書き出してください。

(ここで一旦、スクロールをストップ。)






良いですか?
私はざっくりと、こんな特徴を見つけました。

スクリーンショット 2021-07-06 13.27.43

まずは洗いざらい特徴をリストアップしましょう。その観察力が重要です。

また、各要素はもうこれ以上分けられないところまで分解します。「2進化ポケモン」は「2進化」と「ポケモン」の2つの要素を持っています。

ここまでをマインドマップに描くとこんな感じ。全部書くと大変なので要点だけピックアップしました。

画像4


■STEP2:発想を飛ばす
ここからは連想ゲームの始まりです。
いまサーナイトの特徴として2進化・超タイプ・特性「アルカナシャイン」の3つを挙げました。試しにこの中の「2進化」から連想しましょう。

サーナイトのような2進化ポケモンを育てるときはふしぎなアメを使うのが一般的です。

画像5

ふしぎなアメを探す手段は限られているので、思いつく限り出してみます。

画像6

この辺で「2進化」は一旦終わり。他の「超タイプ・特性『アルカナシャイン』」も同様に進めてみましょう。私の場合はこんなマップが出来上がりました。

画像7


■STEP3:発想を結ぶ
さて、そろそろ連想ゲームも切り上げましょう。やろうと思えば無限にできるので、ある程度満足したら終わって大丈夫です。出来上がったマインドマップ全体を、いま一度見渡してみましょう。


「別の場所につながった◯」がありませんか?


それが「発想を結ぶ」ということです。
今度は意識的に◯と◯を色ペンで結んでみましょう。探してみると結構あるものです。ポイントはマインドマップ全体を広く見渡すこと。共通点があったら遠慮なく繋げてください。

STEP2で連想ゲームをやればやるほど組み合わせのパターンが増えるため、発想を結べる可能性が高まります。

画像8


■STEP4:相棒候補を決めよう!
ここまで来ると「このカードが相性良さそう!」と思う候補がいくつか見えてきたと思います。私はニンフィアVMAXがビビッと来ました。

それらの候補1つひとつがデッキを作るタネになります。そのアイデアはあなたが自力で見つけたものです。大事にしてやってください。


先述の通り「デッキの主役を決める▶︎相棒を決める」の間にある思考過程の話をしたかったので、今回はここまでにしておきます。この先の「どうやって60枚に仕上げるのか?」については色んな人の構築論を聞いたり、強いデッキをマネすることで感覚を養ってください。



おまけ(本編)

■それでも失敗はする。
ブレインストーミング構築法の解説はこれで終わり。しかし実際にデッキを作ってみると、なかなか上手くいかないものです。

満足いく仕上がりになるのは10個に1個くらい。「これ大会で使えるレベルかも!?」と思えるのは100個に1個くらいです。

そんなもんです。

良いデッキを育てるにはトライアル&エラー(試行錯誤)が必要です。しかし、そもそもトライの方法が分からないとエラーすらできません。この構築法でたくさんデッキを作って、その過程を楽しんで欲しいと思います。


■実は特別なことじゃない
この記事では「ブレインストーミング構築法」といっちょまえに命名しましたが、実はそんなに画期的ではなかったりします。

そもそもデッキとは対戦用に作られる共通目的を持ったカードの集まり。「起点を作って、関連づけて、体系化する」。これはデッキを作る上で自然に辿るプロセスです。

起点を作って、関連づけて、体系化する。

この本質さえ理解していれば方法はなんだって大丈夫。どんな道を通ろうが、ゴールに向かってさえいればOKです。


あなたの考えがカタチになりますように。




最後まで読んでくれてありがとうございました!

質問や意見はコメント欄・TwitterのDMまで。
わたしの説明不足・理解不足な点も多々あるはずなので、どしどし声をかけてください!お待ちしています!

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が参加している募集

noteの書き方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?