古来から伝わる知恵の良さを考える〜土用の丑の日と土用について〜
こんばんは。Vinoです。
はじめましての方へ。
夏になると、土用の丑の日にウナギを食べる習慣が日本にはあります。
元々は、江戸時代に発明家の平賀源内が、夏にウナギを売るための戦略として、土用の丑の日にウナギを食べるようになったそうです。
「ウ」から始まるものを食べると夏負けしないからだとか。
何も考えずに、夏の土用の丑の日は、ウナギを食べると思って来ましたが、実は、ウナギは冬の方が脂が乗って美味しいという話です。
江戸時代の人たちは、食べ物の美味しい旬の時期を知っていたからこそ、夏にウナギが売れなかったのかもしれませんね。
わたしは、恥ずかしながら子供の頃、土用を土曜だと思っていて、土曜日にウナギを食べるのだと思っていました。
そもそも、土用って何だろう?と思い、調べてみました。
一年の季節を24分割して表す二十四節気という考え方が、中国の陰陽五行の影響を受けて日本には古来からあります。
そして、季節の変わり目を補助する役目として、「土」という元素が当てはめられたそうです。
土用の期間は夏だけでなく、立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間が、土用の期間になります。
ちなみに今年の夏の土用は7/20〜8/7までになるので、丁度、今は土用に当たります。
この土用の期間中は、土に関することは控えた方が良いそうで、土いじり、新築、増改築なども避けた方が、良いらしいです。
土の神様である土公神が土の中にいらっしゃるからというのが、理由のようでした。
土用は季節の変わり目に当たるので、就職、転職、結婚、結納、開業、開店など新しいことをするのは控えた方が良いと、昔の人たちは考えていたそうです。
あと、土用の期間は、旅行や引越しなども避けた方が良いと考えられていました。
ただ、これだと農家の方など実際の生活は困ってしまうので、土公神が天に帰っている間日という日は、土いじりOKです。
確かに季節の変わり目は、体調を崩しやすいので大人しくしていた方が良いというのは、理に適っているような気がしました。
だけど、実生活は、季節の変わり目だろうが、畑を耕す必要があり、どこかへ出掛けなければならない事態も発生します。
ちゃんと、そういう時でも対応出来る間日という例外を設けているのも、面白いなぁと思いました。
昔と違って、科学も医療も発展しているので、必ずしも古来日本の伝統的な季節の考え方に縛られる必要はないと思います。
ただ、古来から続くからには、何かしら人間の身体とリンクしていると思うので、身体にとって、二十四節気の考え方は、心地良いのかもしれません。
何かあった時に対処療法も大事ですが、季節と共に生きる生き方は、やはり素敵だなぁと、知れば知るほど思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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