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波のような時の間

【呑屋日記5/14】昨夜は漫画家の大橋裕之さんが頻伽に来てくださりびっくりしました。

同じ三河出身で私も漫画をかじっていた事もあり、人や場所のつながりが多くて「えー!?」と感嘆まじりの会話となりました。

そこへ「おひさしぶりです〜」と流暢な日本語を話すフランス人編集者のJ君が颯爽とあらわる。

カウンターに並んだ音楽を愛する二人の会話は、初対面とか国とかジャンルを越えて、水に溶けるように感覚をわかちあっている。

一杯のつもりが二杯、三杯と重ねるうちに、鳴る音も両者のなかでの核にちかづいてゆく。。

自然発生した心地よい微熱のようなエネルギー交換にわくわくして、スピーカーに繋ぐiPhone用ジャックを二人に渡し感性のやりとりをたのしむことにした。

大橋さんがセレクトしたのはZNR(ゼッデンネール)のこのアルバムからの一曲。

会話からの洞察とイマジネーション&インスピレーションを経て、無数にある音楽のなかでJ君への音旅をここにpinをたてた大橋さん。

さすが。ものを創造するひとの回路はすばらしい。

J君からのアンサーソングは、前衛のなかにPOPさのあるポエトリーな幻想曲。
(タイトル忘れてしまいごめんなさい)

ふたりのかけあいの波をサーファーのように乗りながら私もうちゅうビールをのみはじめた。

好きな曲を流すだけでなく彼らの頭の中の膨大な資料のなかで、相手とのコミュニケーションツールとしての音のキャッチボールをたのしんでいる豊かな遊び。

J君は店主の趣味趣向も想像しながら乗りやすい波の高さにしてくれつつ新感覚の攻めのbig waveも合間に放つ。

目にはみえない人間の力だ。

頻伽というゆーとぴあは偶然の波のような時間がながれるときがある。
まさにそのとき。

「とても楽しかったです、また来たいです。」と帰っていったふたり。
私も楽しかったです。
ありがとう。
#znr

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