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【私のワイン計画】

皆さん、こんにちは!けいすけです。

今回は自分のワインに対する計画について書きます。

なぜワインに興味を持ったのか?

ここではそもそも私がなぜワインに興味を持ったのか、少し過去を振り返りつつお話したいと思います。

僕は北海道生まれ北海道育ちです。途中、小学校の約4年間は千葉県にいましたが、中学・高校時代は北海道で過ごしました。

小学校の時にサッカーを始め、学校の部活動と休日のクラブ活動を兼用していたり、他にも水泳・テニスも習っていたりとスポーツ少年でした。

今でもサッカーは好きでプレーは勿論、観戦も好きです。

高校は元々音楽も好きだったこともあり軽音楽部に入りました。ドラムを担当していて、大学でもライブを行なっていました。

そして、大学入学後、お酒というものに興味を持ちました。当時は自分でいくつかリキュールを買って自分でカクテルを作るのが楽しみでした。しかし、この時、ワインを好きになるなんて思ってもみませんでした。

大学入学後、両親から勧められた公務員という道を進もうと思っていました。理由は、単純で札幌市役所や北海道庁に入れば、ずっと地元にいることもできますし、何よりも「安定」という言葉に惹かれていました。周りの友人も似たような選択肢を選んでいました。1つ、希望があるとしたら、地元で働いて、休日は自宅でホームパーティーを開きたいと考えていました笑 私は、交友関係は多い方ではないですが、自分の気の置けない友人や家族と楽しく過ごしたいという思いだけはありました。            
とはいえ特に大きな動きもなく、何となく時間は過ぎて行きました。

しかし、大学2年生の時、転機が訪れます。

ベトナムに2週間ビジネスインターンシップに行く事を決めました。サークルの尊敬する先輩に勧められ、なんとなく勢いで行くことにしました。そのインターンシップは、ビジネスは勿論、自分は本当にしたいことは何か?という問いを考える時間がありました。ビジネス面で言えば、本当に多くのことを学べたと思います。僕のチームはサンドイッチ屋でオリジナルのサンドイッチを作り、どうやってそれを売るか、ということをしていました。ルームメイトをはじめ多くの素晴らしい友人、ビジネス経験は私の財産になっています。

(インターン先のベトナムでの一枚)

しかし、日本に帰国後もまだ自分が何をしたいかを考えていました。そんなある時、一冊のある本に出会います。所謂ワインの入門本なのですが、イラストで解説していたその本になぜか惹かれ、読んでみました。読み進めていくと、こんなにワインって奥深いんだ!と月並みな感想ですが驚愕を受けました。前述の通りお酒には興味があったので、そこから私のワイン道は始まりました。

自分を変えたフランス・ワイン留学

フランスに渡航しようと思ったのは、約2年前くらい前です。私は経済学部ですし、英語も特に自信がなく、ましてや第三言語なんて講義で受けたこともありませんでした。しかし、フランス語検定の3級を取るというのを目標に独学ですが、フランス語の勉強を始めました。

(渡航前の去年の11月に無事、3級を取ることができました)

フランス渡航後、今までに5軒のワイナリーで働く事が出来ました。(Colmar/Chambery/Auch/Tours)

詳細は別の記事で書きたいと思うので、ここでは割愛しますが、本当に多くの素晴らしい経験をする事が出来ました。

勿論、ワインに関する作業を体験する事が出来たのはとても貴重な経験でしたが、最も良かったと思う事は、多くのワイン生産者に出会えた事です。 この経験のおかげで今は*ナチュラルワインというものに興味を持っています。あまり意識はしていなかったのですが、私が働いたワイナリーは全てナチュラルワインの造り手でした。(興味を持ってから、そう言えば、と思いました笑)その中の1人、François Blanchardさんに多くの影響を受けました。

ナチュラルワイン・・・正式な定義はまだなく、曖昧な分野だが、ここでは、化学製品を一切使わずに作ったブドウを使用し、環境に配慮した醸造方法で作られたワインを指す。細かい規定はあるがここでは割愛。

辛かった8月

フランス人がバカンスだ!と叫び、旅行に出かけている間、私は、一度ボルドーに戻っていました。自分の気持ちを整理する暇もなくずっと共同生活でワイナリーで働いていたので、段々とストレスが溜まり、本来2ヶ月滞在する予定だったワイナリーを2週間で去りました。AirBnbで宿を探し、2週間程戻っていたのですが、途中で限界を迎え、数日間ストレス性胃腸炎のようなものになり、寝込んでいました。(ワインとは直接関係はありませんが、9月から始まる大学の手続きにも多く悩まされていました。)その間も次のワイナリーを見つけるべくワイナリーのサイトに行き、メールを送る日々を送っていました。その数は約150軒。しかし、現実は甘くなく、また、バカンスの時期というのもあり、返信は立て続けにNG。何度も諦めかけました。そんな中、良さそうな返事をしてくれたのがフランソワさんでした。すぐに返事を返しましたが、なぜか次の日に断られてしまいました。しかし、どうしても行きたいという旨を伝えたら、直接電話をいただき受け入れてくれることになりました。振り返るとここで諦めなくて良かったと思います。

運命的な出会い

フランソワさんは私に本当に多くの影響を与えてくださいました。

普段はブドウの木や畑の周りの手入れや収穫の為の醸造場の掃除を行なっていました。また、ちょうどその頃、フランス料理と韓国料理をコラボするイベントがあり、韓国人のシェフや多くのワイン生産者にも会う事が出来ました。ある日本人の方もフランソワさんのワイナリーに来られ、多くのナチュラルワイントークが出来た事を覚えています。

フランソワさんの元で働いたのは、約3週間と長くはありませんでしたが、彼のワインに対する強いこだわりや哲学からは多くの学びがありました。

そして、8月の勤務後も関係は続き、9月にある収穫の手伝いもさせていただけることになりました。

実際に行ってみると、そこには彼の奥さんの弟さんの家族、友人の家族など彼にとって最良な素晴らしいメンバーが集まり、楽しみながら収穫をし、終わったらワインを片手に朝まで盛り上がるという光景を目の当たりにしました。

その様子を見た時、ふと自分の中にあの1つの光景が思い浮かびました。

そう、ホームパーティーです。自分を彼に照らし合わせた時に自分の最後に成し遂げるべきことが分かりました。

この時、ワインを造ろうと決心したのです。


( フランソワさんと私)


私の最終目標

『日本のワインを世界へ。ナチュラルワインが広がる世界へ』

まず初めに、『日本のワインを世界へ。』についてです。

近年、日本国内のワイナリーが増加してきていますよね。

しかし、皆さんは日本のワインが既に海外輸出をしている事はご存知でしょうか?

2018年の輸出額は281百万円で、既に海外で認知されているジャパニーズウイスキーや日本酒に比べるとまだまだ微々たるものですが、伸び代がある分野だと考えています。

実際に日本国内のワイナリーを個人的に訪問させていただいておりますが、その中には日本の*テロワールを表現した素晴らしい作品が多くあります。

品質の向上、法律の問題、後継者不足などワイン作りには多くの問題も残されていますが、私の役割は日本のワインを海外進出させ、発展させる事だと考えています。

テロワール・・・ブドウが育つための環境である「場所」、「気候」、「土壌」など、ブドウを取り巻く全ての自然環境のそれぞれの特徴の事。  (家ワイン様より引用)

次に『ナチュラルワインが広がる世界へ』です。

皆様がご存知の通り、現在、地球温暖化により多くの異常事態が起こっています。ワインも例外ではありません。

私は、今年の夏はフランスにいましたが、気温は40度を超える日が続くときもありました。人間にとってもそうですが、ブドウにとっても高温は有害です。

通常ワインを作るためには、多くの二酸化炭素の排出、化学製品の使用が必要です。(例外もありますが、大規模な畑はその傾向が強いと思います)

その為、一刻も早く化学製品を使わず、二酸化炭素排出も最小限に抑えたナチュラルワイン作りに移行した方が良いというのが私の意見です。

ここで1つ例を挙げます。

Decanter.comによれば、ワイン法が厳しく定められているボルドー地方が2020/21シーズンから新しいブドウ品種の使用を決め、植え始めるようです。これは、世界でも名高いワイン産地が現行でのワイン作りの限界を認めた上で新たな挑戦を示す記事だと考えています。

また、フランスを代表するブルゴーニュ地方にありますドメーヌ・ロマネ・コンティが2007年からナチュラルワインに移行しているのも有名な話ですね。これらの事は温暖化の危険度を示し、地球を守るワイン作りを行う必要があると言えます。

私の今後の計画

日本での大学を卒業後、ドイツの大学でワインビジネスを3年かけて学ぶ予定です。大学でワインを学ぶと同時にワイナリーで働き、実践面も鍛えます。

ここからは、大雑把な計画になりますが(10年後以上先の事を細かく決めすぎるとかえって縛られてしまうという考えから)、20代はドイツを中心とした海外生活を送りたいと思います。前述の通り、日本のワインを世界に広めるわけですから、海外でのコミュニティや実績は私の目標達成に近づく手段になります。

30代は日本に帰国し、日本のワインの海外進出を手助けするポジションになります。自分の希望としては今まで経験したことがない方面からワインに関わりたいとも考えています。(例えばワイン講師です)

また、ワイナリー開設に向けた資金作りや計画も具体的に練ります。

そして40代で地元・北海道でワイン作りを始めます。ここからはナチュラルワインを広げる活動を生産というプレイヤー側でも行いつつ自分のワインも絡めて積極的に活動します。


いかがだったでしょうか?

以上が、私のワイン計画になります。

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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