我執と依存と想起に彩られた無間地獄
「君の名は。」を観過ぎてお腹いっぱいになったところで、ふたたび秒速5センチメールに手を伸ばした。
毎回、貴樹の落ちぶれっぷりと明里のリア充ぶりの二項対立に己を当てはめながら自己憐憫の沼に浸っている。
しかし今回は、理沙の「1000回にわたるメールのやり取りをしたとしても、心は1センチほどしか近づけなかった」とのセリフに、強い「結び」を感じずにはいられなかった。
今までサーファーの花苗推しだったのだが、メーラーの理沙推しに変わった瞬間である。
私は「君の名は。」よりも「秒速5センチメートル」の方が好みである。
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