RED
島本理生先生の原作を読んでいたので、あの官能小説擬をR15で映画化するとなったらこれが限界であろう。
正直、あんな中途半端な濡れ場を延々撮るくらいなら、いっそR指定にならない程度に撮って内容を深めた方が良かったのではないだろうか。
妻夫木と夏帆は、良くも悪くも原作イメージから大きく離れていなかったが、柄本佑は原作イメージから「良い意味」で大きく違っており、それゆえ先の二人を食ってしまってた。
またオチも原作と大きく変わっていた。
映画は原作以上に非現実的で、あり得ないコント結末だった。
だからこそ個人的には映画の方が好みである。
原作が良かった点は、夏帆のブチギレ演説とイケメンマザコン野郎の「赤」裸々発言か。
映画を総括すると、シン・ゴジラで防衛大臣をしていた夏帆の母親が娘に放った言葉に集約される。
「アンタ、心底、男に惚れたことないでしょう…
人生は、どれだけ惚れて死ぬかよ」
さすがは防衛大臣。
国を護る責任感が大きいだけあって、娘を護る言葉もひと味違った。
★★☆☆☆
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