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直方を見に直方へ。

(↑↑ 遠賀川河川敷のチューリップフェア会場。4月12日撮影。とっても見晴らしのいいところで地域の方々の憩いの場になっていました。色とりどりのチューリップももちろん綺麗なのですが、わたしは「これがあの遠賀川か!!」ってことにひとり感激して写真撮りまくってました。考古学の先生の言う、「遠賀川土器と遠賀川式土器は違うんですよ!!」の、あの遠賀川ですよね? だからなんだって感じですが・・古代もそれなりに栄えていたんでしょうかね。)

 さて、福岡旅行から帰って1週間。想像以上に満喫したのでまだ旅のわくわくした感じが続いている。今回は博多駅周辺と直方、そして太宰府天満宮を訪れてみたのだけど、自分的に一番良かったのはやっぱり直方(のおがた)。石炭産業の街として華やかだった時代の名残(当時は飲み屋さんや商店がたくさんあったであろうアーケードなど)がなんかいかにも「昭和」って感じで、歩いているだけで胸がいっぱいになってしまった。 昔からあるパン屋さんにも寄ったのだけど、お店のおばあちゃんが全然商売っけがなくて、チーズまんじゅうを1箱買ったらパンをひとつおまけにくれた。「いいのいいの、もうわたしは稼がなくていいの、ハハハ! どうもありがとう!」という・・。そのほかにも喫茶店でランチ(直方名物の「焼きスパ」)を食べながら地元の方の話を聞いたりとか、なんとはない体験が楽しかった。あくまでわたしの感想なんだけど、福岡はとくに女性が素敵だなっていう印象。接客が朗らかでハキハキしているというか。気取ったところがなく距離感がちょうどいいのかもしれない。

直方には小さな資料館もあって、100円の入場料にもかかわらず職員さんが1時間以上もかけてガイドをしてくれた。直方の南に広がる飯塚の炭鉱はA生太郎のひいお爺さんの持ち物だったらしい。「A生さんは口が悪いのを『筑豊だから荒いんだ』と筑豊と結びつけて言いますけど、関係ないと思います。あの人の人となりじゃないでしょうか。学習院までお出になったのに言葉遣いが悪いっていうのはやっぱり・・筑豊がどうこうでないと思います。」と職員さんが(控えめな批判を)言っていたのが面白かった。ちなみに「筑豊」は炭鉱の社長さんたちの組合の会合で使われ始めた言葉で、それ以前は筑豊という地域名はなかったそうだ。

・・と、いろいろ書き出すとキリがないけれど、自分でローカル線に乗って向かう旅というのは新鮮さが違うというか、振り返ってみたときに本質的な「旅の記憶」になるものってこういう時間・空間のことなんだな、というのが今回よくわかった気がした。もちろん博多周辺の近代的で便利な空間も旅行者にはありがたいのだけど、それは新陳代謝のいちばーん表面の部分でもあるから、何かちょっとその奥の部分や忘れられた時間のようなものを探ってみたいような気持ちになるのだよね。どの地域にも、その地域をその地域たらしめるもの、というのがあると思う。それが歴史ってことなんだろうけど、たぶんすべてがかっこいいものばかりとはかぎらない。そしてそれがまたいい。もしかしたら、地域の人が見せたいものと旅行者の見たいものは微妙〜に違っているのかもしれない。

しかしやっぱり福岡というか博多が流行っているのはあの利便性にあると思う。空港から博多駅が10分もかからない(まじでビビる)なんて、それだけで旅行に行くモチベーションになるものね。それに、食べ物が安くて美味しい。特に用事がなくても行きたくなる。今回は水炊き、ラーメン、ゴマサバは食べられなかったので、次回じっくり堪能しようと思う。

(↓↓ 太宰府天満宮で引いたおみくじがなんと大吉。誕生日だったのでよけい舞い上がってしまいました。これを見たみなさまにもラッキーが訪れますように^^)



 

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