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【ベトナム語】外国語学習に関して"私の多読" #1

さて、唐突に"多読"について。
※ 流れ的にまずは英語の話から

元来の本好きでありますが、外国語の"多読"を積極的に行うようになったのは、2000年にホーチミン市で旅行の仕事をすることになってからであることは記憶に確かです。

どのような経緯で旅行の仕事に就くことになったのか、また、2000年の"ベトナム雑貨ブーム"をきっかけにベトナムがメジャーになっていく過程、ベトナム観光の黎明期、またそのドタバタ劇についてはエピソードが豊富ですが、そこはまた機が熟したらという事で。

さて、ともかく2000年1月から旅行代理店で仕事を得た私。業務は多岐に及びましたが、基本は各種旅行手配にその確認、ガイド教育、トラブル対応などなど。オフィスワークは基本、英語です。

自分は、当時、得意とまでは言えないものの、洋楽を聴き、洋画を観、洋書もそれなりに読み、英語は好きな方だから大丈夫だろうと思ってましたが、入社まもなく、とあるホテルに予約の確認をしなければいけなく受話器を握った時、そこで止まってしまいました。どうやってこちらの意図を伝えればよいか、すぐに文章が浮かばなかったのです。結局、いったん受話器を置き、紙にセリフを書き、それを見ながら電話をしたのでした。

"旅行の仕事を始めたらベトナム語をもっと上達させよう、一緒に南部弁も勉強できたら"なんて考えていたのが吹っ飛び、"これは英語を鍛えなければやばい!"と強く思った次第。

とは言え、仕事は始まったばかりで忙しい。学校に通う時間もないし、お金もない。でも、ある程度の文法は受験英語で入っているのだから、ひとまず、今すぐ仕事でなんとかするためには"語彙を増やすこと"と思い、ドンコイ通りの路上古雑誌屋(今はもう見られませんが、当時はあちこちにありました。)で『TIME』や『Newsweek』、ファングーラオ通りでバックパッカーが置いていった洋書を入手し、少しでも待機時間があれば路上でチャダー片手に、単語を拾いました。

それを一年やったら、ホテルやレストランへの確認は問題なくなり、またトラブル発生時、手強いマネージャー達に言い負かされることなく、適切な対応を取ってもらえるようになり、"ベトナムでサバイブ"するための、壁をまた一つクリアした訳です。

英語に関しては、その後もコツコツと、仕事で鍛え、趣味で楽しみという感じで続け、のちに入る日系製造工場でも大いに身を助ける事になりましたが、それはこの旅行業の現場で揉まれた経験が土台であり、今もありがたく思っています。

さて、では"ベトナム語学習における多読"はどんな成り行きがあり、現状はどのようなのか。長くなってしまったので、それはまた次回といたしましょう。

サイゴン川の渡し船
サイゴン・リバーサイド・ホテルより撮影(2004年) 

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