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ベトナム在住 ベトナム人妻と息子の3人家族 無類の本好き語学好きでベトナム語はそろ…

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ベトナム在住 ベトナム人妻と息子の3人家族 無類の本好き語学好きでベトナム語はそろそろ上級。 ベトナムで人生後半戦を奮闘中

最近の記事

【ベトナム語の本】"Chơi JAZZ ở Việt Nam(Playing Jazz in Socialist Viet Nam)

今夏、三ヶ月ほど所用で日本に滞在していましたが、8月末にハノイに戻り、今はまた新たな環境でチャレンジを始めました。まぁ、それについて、また、日本滞在中の事などもまた追々、残せたらと思います。 さて、ハノイに戻って早一ヶ月。新しい環境では今まで以上にベトナム語を使う事になりますが、残念ながら、大学のベトナム語レッスンに戻る時間はなくなったので、またコツコツと独学です。 とは言え、B2の上、Cになると、それは大学で授業を受けたり、ベトナム研究をし、レポートを書くためのベトナム

    • 【徒然に本の話】「歩く影たち」by 開高 健

      唐突ですが、今、日本にいます。その理由などはまた追々にしますが、"日本の夏"は実に20年ぶりくらいとなり、それがどんなものだったか、今、身を持って思い出している次第です。 そんな訳で、8月末までは"日本滞在記"として、生まれ育った横浜の原風景、特に最近 "裏横浜"などと呼ばれたりする、南区、中区を見ていこうと思っています。 さて、そんなところですが、今回はそんな地元での古本屋巡りの成果、開高 健の「歩く影たち」を紹介します。 開高 健は昔、結構読んだのですが、この短編集

      • 【ベトナム生活】Kinh Đô Hà Nội Café 252 Hàng Bôngで朝食を

        初夏の日差しが気持ち良い朝。気が向いてKinh Đô Hà Nội Café 252 にコーヒーを飲みに来ました。 この一見、なんの変哲もない町カフェは、その昔、カトリーヌ・ドヌーブが映画『インドシン』('92)の撮影にベトナムを訪れた際、ここのコーヒーやパティスリーを、"昔 懐かしい味"と気に入り通ったという事で知られ、店内にはその時に撮られた写真や、映画完成後、プレミアで再度ベトナムを訪れたドヌーブから送られたポスターなどが飾られています。 チーさん家族はニュー・カレ

        • 【フランス留学時代】1995年 冬のギリシャ旅行 アテネのぼったくりバー

          5月に入り、だいぶ夏らしくなってきたハノイですが、唐突に、ギリシャ旅行の思い出を。 あれはフランス留学中の冬休み。なぜわざわざ冬のギリシャか、それはクラスメートで一足先に帰国したギリシャ人の女の子、エヴァンジェリンに会いに行ったのですが、その話は一先ず置き、アテネでぼったくりバーに連れていかれた思い出をば。 エヴァンジェリンに別れを告げた後、アテネで過ごす年始。それはアクロポリス観光を終え、ふもとの広場で休んでいた時のことでした。ハローと声をかけられ、見ると、人の良さげな

        【ベトナム語の本】"Chơi JAZZ ở Việt Nam(Playing Jazz in Socialist Viet Nam)

          【フランス語】『Léviathan』 de Paul Auster

          2024年4月30日、ポール・オースターが亡くなりました。実際のところ、まだ氏の著作は読めていないものが多いのですが、ずっと気になっていた作家です。 "フランス語多読"という話にも絡みますが、初めてポール・オースターの本と出会ったのは、2000年にホーチミン市で仕事を始めた頃、当時、ドンコイ通りを挟んでコンチネンタルホテルの向かいに書店があり、フランスの書籍も置かれる中、『Cité de verre (City of Glass)』('85)を手に取ったのが最初でした。

          【フランス語】『Léviathan』 de Paul Auster

          【ベトナム語】『Ai lấy miếng pho mát của tôi (チーズはどこへ消えた?) by Spencer Johnson,M.D.

          4月も後半になり、夏らしくなってきたハノイです。この夏に向けて本棚を整理していて懐かしい本を手に取り、久しぶりに読み直しました。 『Ai lấy miếng pho mát của tôi ?』は日本でも『チーズはどこへ消えた?』という題で有名ですね。 Spencer Johnson,M.D.によって書かれ、1998年に出版されたこの本は、ベトナムでは2005年にNhà xuất bản tổng hợp TP Hồ Chí Minh(ホーチミン市総合出版社)から翻訳が出

          【ベトナム語】『Ai lấy miếng pho mát của tôi (チーズはどこへ消えた?) by Spencer Johnson,M.D.

          【ベトナム語】『Tên cô ấy là (彼女の名前は)』 by Cho Nam Joo(チョ・ナムジュ)

          さて、ベトナム語多読に関して、今日はチョ・ナムジュの"Tên cô ấy là(彼女の名前は)"を取り上げたいと思います。 チョ・ナムジュと言えば、韓国で2016年に出版、映画化もされ、日本でも翻訳された『82年生まれ、キム・ジヨン』で知られていますが、『彼女の名前は』は、その後 2018年の作品。Nhã Nam社のベトナム語訳は2021年に出ました。 元々、韓国社会に興味もあるものですから、『82年生まれ、キム・ジヨン』を読み、続いて『彼女の名前は』を買い、休みを挟みな

          【ベトナム語】『Tên cô ấy là (彼女の名前は)』 by Cho Nam Joo(チョ・ナムジュ)

          【ベトナム生活】心霊体験をした話

          唐突ですが、だんだんと夏が近づくハノイ。夏と言えばやはり"心霊体験"的なものが頭に浮かぶのは、子供の頃によくTVの心霊特集を観たり、怖い話や心霊写真の本を読んだからでしょうか。  さて、そんな割と心霊好きな私ですが、実体験として人様にお話できるものは、半世紀ほど生きてきて二回、そのうちの一つはベトナムででした。今日はそんな話を。 あれは今から7年くらい前だったか。当時、ハイフォンという町に単身赴任をしていた私は、とある週末、某商業施設のシネコンに映画を観にいきました。

          【ベトナム生活】心霊体験をした話

          【ベトナム語】『Ba gã say luận đầm thế sự(三酔人経綸問答) 』 by Nakae Chōmin

          "ベトナム語多読"、今回は中江兆民の『Ba gã say luận đầm thế sự (三酔人経綸問答)』を。ベトナム語翻訳は2019年にNhã Nam社から出ました。 当時、もっと日本史、特に近代史を勉強したいと思っていた事、ベトナムで中江兆民が翻訳されているという事への興味、またユーモラスな表紙に惹かれて購入。 もちろん、中江兆民は歴史の授業で名前を知る程度で、明治時代の自由民権運動、またその背景もよく知らなかったですし、"東洋のルソー"と言われてもあまりピンと来

          【ベトナム語】『Ba gã say luận đầm thế sự(三酔人経綸問答) 』 by Nakae Chōmin

          【徒然に本の話】オクタビオ・パス 『ラテンアメリカ五人集』ほか

          唐突ですが、3月31日はメキシコの詩人オクタビオ・パスの誕生日でした。 大学は仏文学専攻でしたが、一時期、中南米文学にハマりました。その理由の一つに1995年に出た集英社文庫 "ラテンアメリカの文学シリーズ"『ラテンアメリカ五人集』に出会った事があります。 中南米文学で一番好きなのは、やはりコロンビアのガブリエル・ガルシア=マルケスですが、他にもアルゼンチンのマヌエル・プイグ、ホルへ・ルイス・ボルヘス、フリオ・コルタサル、ペルーのマリオ・ヴァルガス=リョサ、チリのパブロ・

          【徒然に本の話】オクタビオ・パス 『ラテンアメリカ五人集』ほか

          【ベトナム語】『Hành Trình Sáng Tạo của CJ』 by Ko Seong Yeon

          ベトナム語多読のメリットの一つとして、日本語に翻訳される可能性が低く、入手が難しい本に出会えるチャンスがあるという事がありますが、そんな中の一冊をご紹介。 Ko Seong Yeonという人が書いた"Hành Trình Sáng Tạo của CJ”、英題は"CJ Story: How it ignited worldwide passion for K culture"といい、英国の大学でMBAを取り、経済誌などに執筆をする著者が、韓国のCJグループ(Cheil Je

          【ベトナム語】『Hành Trình Sáng Tạo của CJ』 by Ko Seong Yeon

          【ベトナム語】『Trăm Trận Trăm Thắng(百戦百勝)』 by Fukuda Koichi

          "ベトナム語多読"に関して、また一冊をご紹介。 『Trăm Trận Trăm Thắng (百戦百勝)』です。 これは福田晃市さんという方の『難しいことはわからないので「孫子の兵法」について世界一わかりやすく教えてください』(SB クリエイティブ 2016年)という本のベトナム語版。 2014年に旅行代理店を辞め、某日系製造工場に転職しましたが、そこでまたサバイブするため、ベトナム語多読を本格的に始めた時期に買ったものです。 個人的に「孫子の兵法」には昔から興味があり

          【ベトナム語】『Trăm Trận Trăm Thắng(百戦百勝)』 by Fukuda Koichi

          【ベトナム生活】ベトナム式健康法 Cà Gai Leo & Cây Mật Nhân

          唐突に。人生も後半戦となると身体にガタが出始めるのは避けられないことですが、そこでまたいろいろ試行錯誤をするのもチャレンジです。 さて、先日、とあるプロジェクトで北部山岳地帯Sơn La省に出張に行った妻が肝臓に良いという木の実を買ってきてくれました。 胡椒の実のような見た目、噛むと粉っぽく、ほのかな苦味が広がります。現地の少数民族の人たちに昔から伝わる薬草的なものでしょう。ラベルにCà Gai Leo とCây Mật Nhânとあります。 Cà Gai Laoは学名

          【ベトナム生活】ベトナム式健康法 Cà Gai Leo & Cây Mật Nhân

          【フランス留学時代】フランスを縦断してスペインへ行った時の話 #2

          さて、キャンプ場で無事一晩を過ごした我々はサクッと朝食を済ませ、また出発。到着した時は暗くて分かりませんでしたが、キャンプ場は大河のほとりにあり、町もなかなかに趣が。しかし、今日はいよいよ国境超え。ピレネー山脈の玄関口となる町Perpignanを目指します。 道すがら、ジャンヌに「ヨーロッパを旅するならキャンプが一番よ。安くて便利。あなたもテントを買いなさい!」と力説され、Perpignanの町に着くとスーパーマーケットでテントを買わされてしまいます(笑  でも、まぁ、車に

          【フランス留学時代】フランスを縦断してスペインへ行った時の話 #2

          【フランス留学時代】フランスを縦断しスペインへ行った時の話 #1

          唐突ですが、フランス留学中、二度、近隣を旅する機会がありました。今回は1994年の夏にスペインへ行った時の話です。 私が勉強するクラスに一人、少し年上のスペイン人。彼はフランス人の彼女がいて、学生ビザで長期滞在をしていました。私はその彼女と飲み会などでたまに顔を合わせていましたが、夏休みが近づいた ある日、彼女から、「あなた、スペインに行ってみたいって言ってたでしょ。夏休みに彼の実家に行くんだけど、バルセロナまでなら乗せて行ってあげるわ。」と言われ、"Oui!"と即答。

          【フランス留学時代】フランスを縦断しスペインへ行った時の話 #1

          【ベトナム生活】Hàng Hành通り29番のXôi(おこわ)屋

          旧正月の後、ベトナム北部はmưa phùnと呼ばれる霧雨の時期となり、この三月も毎日、どんよりじめじめした日が続いていましたが、今日は久しぶりに晴れたのでホアンキエム湖まで出て街歩きをし、昼はXôi Gà (鶏おこわ)を食べてきました。 Xôi(おこわ)というと、チェーン化もしているXôi Yếnが知られていますが、Xôi Gàに関してはHàng Hành通り29番が一番です。 ここはその昔、ハノイに住み始めた頃から通っていますが、味も雰囲気も当時のままなのが好きです。流

          【ベトナム生活】Hàng Hành通り29番のXôi(おこわ)屋