昇段試験2023

昨日は、居合道の昇段試験だった。
なんとか、初段から弐段に上がることができた。

緊張と焦りとの闘いだったが、緊張はしていたものの、落ち着いて業が出せたと思う。
実技の後に、筆記試験もあった。
こちらも、毎朝通勤電車の中で試験問題と睨めっこしていたので、ミスなく制限時間内に記入することができた。

昇段試験の進行のお手伝いとして、上段(六段以上)の方々が運営をサポートしてくださっていた。※上段者の昇段試験は別日。

そこで、我が道場の先輩方もお手伝い役を買って出てくださっていたのだが、緊張している私の様子を見て、試験前に声をかけてくださったり、試験後にも気にかけてくださったり、とても親切に接してくださった。
そのおかげで、落ち着いて実技試験に挑めたと思う。

我が道場は、他の道場と比べて、道場生が多い。
その理由は、わかる気がする。

試験を審査されていた他の道場の先生方と我が道場の師匠をはじめとする先輩方を比べてみて思ったことは、「他人に対して厳しく、自分に対して甘い」だ。

私が試験会場に着いて、廊下ですれ違った他の道場の先生方に頭を下げて挨拶をしても、顔は厳しい表情のままで誰も挨拶を返してくれなかった。
そのくせ、そのような終始厳しい表情のお偉い方は、「礼節を重んじろ」とよく口にされる。
その点、我が道場の師匠や先輩方の態度を見ると、けっして偉ぶったりすることなく、上段の者も低段の者も助け合いながら、ときに切磋琢磨しながら、道場全体で向上していこうという姿勢が見られる。

お偉い方には、なぜ、居合がなかなか普及しないのか、もう少し考えていただきたい。

『伝統』や『武道』などの言葉の意味をはき違えていないだろうか。

私自身も、教育者として気をつけながら、学生と接していかなければと、改めて感じた次第である。

そして、いつも助けてくださっている道場の先輩方に、次は自分も報いていきたい。

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