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審問詳論

アフガニスタン掌握後、8月17日に初めて会見をひらいたイスラム主義組織タリバン。会見で何を語ったのか。

1 イスラム教の教義

-女性観-

2-222.かれらは月経に就いて、あなたに問うであろう。言ってやるがいい。「それは不浄である。だから月経時には、妻から遠ざかり、清まるまで近付いてはならない。それで清まった時には、アッラーが命じられるところに従って、かの女らに赴け。誠にアッラーは、悔悟して不断に(かれに)帰る者を愛でられ、また純潔の者を愛される。」〖クルアーン〗(雌牛 2:222)
4-3.あなたがたがもし孤児に対し、公正にしてやれそうにもないならば、あなたがたがよいと思う2人、3人または4人の女を娶れ。だが公平にしてやれそうにもないならば、只1人だけ(娶るか)、またはあなたがたの右手が所有する者(奴隷の女)で我慢しておきなさい。このことは不公正を避けるため、もっとも公正である。〖クルアーン〗(婦人 4:3)
4-34.男は女の擁護者(家長)である。それはアッラーが、一方を他よりも強くなされ、かれらが自分の財産から(扶養するため)、経費を出すためである。それで貞節な女は従順に、アッラーの守護の下に(夫の)不在中を守る。あなたがたが、不忠実、不行跡の心配のある女たちには諭し、それでもだめならこれを臥所に置き去りにし、それでも効きめがなければこれを打て。それで言うことを聞くようならばかの女に対して(それ以上の)ことをしてはならない。本当にアッラーは極めて高く偉大であられる。〖クルアーン〗(婦人 4:34)

-戦争-

5-33.アッラーとその使徒に対して戦い、または地上を攪乱して歩く者の応報は、殺されるか、または十字架につけられるか、あるいは手足を互い違いに切断されるか、または国土から追放される外はない。これらはかれらにとっては現世での屈辱であり、更に来世において厳しい懲罰がある。〖クルアーン〗(食卓 5:33)

-棄教者-

預言者(ムハンマド)はこうおっしゃった、「もし誰か(ムスリム)がその宗教(イスラム教)を放棄したならば、そいつを殺せ。」〖Sahih Bukhari〗(Book 56, Hadith 226/Hadith 3017)

2 楽観的な先入観を懐かないこと

 「宗教は平和と愛をもたらすもので、悪いものではない。」・「過激派が間違って解釈している。」。
 これらは、宗教に対する先入観と偏見である。このような考えや発言をする人々は、本当に教典を熟読したのであろうか?また、本当のことを言っているのだろうか?
 宗教は確かに触れ難いセンシティブな問題であるが、「触らぬ神に祟りなし」ではなく、「知識は力なり」という姿勢で、学び知る必要がある。
 宗教は人間が創ったものである。その形式や表面ではなく、内容と深層を知っていく必要がある。特に、意図的な無知・死への恐怖心・受動的な生活態度・自由からの逃走・暴走する自我等を・・・

3 紹介文献

多発する「過激派テロ」、「信教の自由」も「LGBT」も否定、「子供への体罰」や「児童婚」が蔓延、「女性の価値」は男性の半分……。イスラム教は本当に異教徒に寛容で穏健な宗教なのか?

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