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ホ・オポノポノ。なにかをジャッジせず、調和に導く。生きにくさを感じた時のメソッド。

現代に生きるわたしたち。

物は溢れ、衣食住は満たされ、平均寿命も世界トップクラスの日本にいて、誰からどう見ても「幸せ」の条件は満たされているように見えて、生きにくさを感じている人が多いと言われています。

わたしたちのこの漠然とした「生きにくさ」の正体は何なのでしょうか。

今回は生きにくさの正体と、ハワイに伝わる自分らしく周囲と調和して生きるためのメソッド、ホ・オポノポノを紹介します。

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情報、人付き合いの過多がストレス源に。

ストレス社会と言われてずいぶんと時間が立ちましたが、そのストレス源は一体何なのでしょうか。

いつの時代も人を悩ませるものはやはり人。人間関係をストレス源に上げる人も多いのではないでしょうか。

また、近年ではSNSなどで他人の生活が垣間見れるようになり、直接関係していないSNS上でつながる人に対しても、イライラを感じたり、嫉妬心を感じたり、ストレス源になることも。

情報の多さというのも、自分を内観する妨げになりいろんな価値観に振り回されてしまったり、人と比較したりする原因になっているのかもしれません。

実際に総務省の平成18年の調査では、過去10年で選択可能な情報量はなんと 532倍、実際に消費している情報も65倍にも増えたと報告されています。

通勤電車の中で、のんびりと音楽を聞きながら窓の外の景色を見ていたのは20年前くらいまで、それ以降はスマホの登場で常にネットに溢れる情報にさらされるようになりました。

実際に関係を持つ人々だけでなく、ネットで見えてくる世の中の人々にまで振り回される毎日。これではストレスがたまらない方が無理のように感じてしまいます。

コミュニティの適正規模は150人?町内会でも多いくらい。

イギリスの霊長類学者、ロビン・ダンバーによると、人の属するコミュニティの適性な規模は150人程度なのだとか。これは霊長類の脳みその容量と社会における適正規模を調査したもので、ゴリラだと30匹程度が1つのコミュニティになるようで、初期の人類も30人程度の村で生活をしていたと言われています。

現代の私たちの脳が心地良いと感じる社会の規模は150人。

そう考えると、家族や親せきと、ご近所、職場の近しい仲間と友人数名程度がちょうどよいということなのかもしれません。

情報や人間関係を、心地良いと思える範囲のミニマルなものに。その上で役に立つメソッドがホ・オポノポノです。

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古代からの知恵が教える人付き合いの秘訣

「ホ・オポノポノ」はハワイの伝統的な人間関係を修復するための儀式の名称。主に家族や近しいコミュニティの中で問題が起こった時やバランスが崩れた時に行われます。

家族会議のようなものですが、とても特徴的なのはウアオと呼ばれる仲裁者を一人立てて、あとは子供から大人までそのコミュニティに所属するもの全員が参加をすること。

そして参加者全員が心のわだかまりがなくなるまでずっと、心にある感情や想いを告白し続けていくことにあります。

時には数日間にわたってホ・オポノポノが続くこともあるとか。

ハワイではすべての物事は相互関係にあり、人間はお互いを結びつけるアカ(aka=エネルギーの紐)を持っているとされ、人間関係は網にたとえられます。

網のどこかが引っ張られると他にも影響を及ぼし、全体がもつれて調和を失ってしまう。またこの調和はアウマクアと呼ばれる祖先や地球、自然との間でも必要だと考えられています。

何か問題が起こる時というのは、そこにいる一人ひとりが内観ができなくなりバランスを欠いているから問題が現れているととらえて、コミュニティの人全員が調和を求めて心の中にある心配事や想いを率直に話し、正しい方向へ向かいたいと願うことが大切とされています。

つまり誰が悪いか、善悪をジャッジするという考え方はなく、お互いの想いを告白し聞き続けていくことで、最後にはお互いを許し、罪の意識や恨み、緊張を手放すことを目的にしています。

人間関係。ジャッジしないことが最大の秘訣。

このジャッジしない、判断を下さないというところがホ・オポノポノの最大の特徴かもしれません。絶対の正義も正解もない、自分は正しいはずという観念こそが自分を苦しめているのではないか、という問いがそこにはあります。

まわりの人との衝突をおそれて感情をため込んでしまったり、善悪の基準が異なる相手と言い争いになったり。

現代日本を生きる私たちも、そんな状況をネガティブにとらえすぎずに、網のもつれが起こるのは自然なことととらえて、その都度自分の気持ちと向かい合い、家族やコミュニティのみんなで本音を告白し合う時間を持てたら良いのかもしれません。

相手の告白にジャッジをしないこと。ただ聞く。ただぽつりぽつりと自分の感情を話す。それだけです。

スマホを見る時間を少し削って、自分の心と、近くの人との対話を。できれば調和のとれた自然の中だと良いですね。


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