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トレーニングプラットフォーム【VideoTouch】の本質的な価値を徹底解説します!

はじめに

VideoTouch 採用担当です。初めましての方がほとんどかと思いますが、少し弊社の紹介をさせてください。

弊社は企業で行われる研修・教育をアップデートし、良質な学びを体験することで「ヒトのできる ”できる” をひろげていく」ために生まれたスタートアップです。弊社が開発・提供するプロダクト【VideoTouch】は、従業員教育における学習効率の向上や教育コストの削減、顧客対応業務における効率化および負荷軽減などを実現するトレーニングプラットフォームで、大規模な研修・教育を実施するエンタープライズ企業への導入が進んでいます。

本記事では、そんな弊社のプロダクトを取り巻くマーケットの状況、プロダクトそのものの市場価値、社会における存在意義や今後の展望などについて弊社の渡辺(執行役員 VPoP)が詳しく解説していきます。

本記事を読んでいただきたい方
・教育や研修といったジャンルに興味関心が強い方
・トレーニングプラットフォームがどのようなサービス何かを知りたい方
・VideoTouch の選考に進もうか悩んでいる方


教育・研修領域における“動画”の可能性

-近年、教育・研修領域で動画を活用するケースが増えてきている。そもそも現場ではどんな課題があるのか?-

現在、VideoTouch がフォーカスしているコールセンター / コンタクトセンターの業界について話を進めてまいりますが、従業員の教育・研修について切実な課題を抱えている企業様がとても多いです。課題は SuperVisor(以下 SV)・研修担当(教える側)とオペレータ(学ぶ側)の観点で分かれるのですが、いずれも効率と効果に課題を抱えていらっしゃいます。

わかりやすくまとめると、以下のようなイメージです。

まず、何より SV はめちゃくちゃ忙しいんですよね。これはどのお客様に伺っても同様の回答が得られます。それをふまえたうえで、課題としては次のようなことが挙げられます。

1. 教える側の課題
従来の研修では “対面” が基本になるため、研修中は完全にロックされてしまうわけです。当然 SV や研修担当者は、研修だけを担っているわけではないので、差し込みで別の業務が入ってくることもあります。そうすると、研修が止まったりするんですよね。それを回避するために複数名の持ち回りで研修を進めたりもするんですが、人員調整の手間が増えたり、研修内容にブレが生じてしまったりと、また別の課題が浮上する。

研修のクオリティが低いと、現場稼働後のエスカレーションを引き起こす可能性が高まります。結局、「教える側」の負荷が増えるわけです。また、とりわけ規模の小さいコンタクトセンターでは、研修担当の社員が1名かつ兼務、というケースも往々にしてあります。研修が属人的になり、ブラックボックス化してしまうことはめずらしいことではありません。

2. 学ぶ側の課題
一方、「学ぶ側」の視点から見た課題ですが、まず「教える側」の事情から研修期間が長期化する傾向にあります。入社後の研修に 3ヶ月を要する企業様もめずらしいことではなく、なかなか実務を任せてもらえないもどかしさを感じているオペレータも少なくありません。

また、これも「教える側」の都合による部分が大きいのですが、「学習体験の悪さ」も課題のひとつです。途中で研修担当者が変更になり指導がこま切れになったり、質問できる時間が短く学びが思うように定着しなかったり・・・。現場デビューしたらしたでまた大変で、学びが根づいていないため、なかなかうまくいかない。自己解決しようと思っても教材やマニュアルが整備しきれていなかったり、先輩にたびたび相談することの心理的ハードルが高かったり・・・。非正規雇用のオペレータが多いコールセンター / コンタクトセンターの場合、こうした実情が離職につながる大きな要因になっているといいます。

-教育・研修の現場に根づいた課題を、“動画” で解決できるのか?-

動画は非常に可能性にあふれており、マーケットが抱える課題に全般的に刺さるプロダクトだと考えています。先に述べたコールセンター / コンタクトセンターの課題に照らし合わせるとわかりやすいのですが、動画による研修が可能になれば、何より「教える側」の負荷が大幅に軽減される。「学ぶ側」が時間と場所を選ばず研修を受講できるようになるため、「教える側」の時間がロックされることがなくなりますよね。 

「学ぶ側」がいつでもどこでも研修が受講できるようになれば、対面研修の “使い方” も変わります。たとえば、事前に動画を見て知識習得をしてもらい、そこでインプットした学びを活用したトレーニング(ロールプレイングなど)を対面研修の場で行えるようになる。不明点の解消など、落ちこぼれを防止するフォローを組み込むこともできます。さらにいえば、研修の動画化にあたり、指導スキルに長けた人材を起用した映像コンテンツをつくることで、「学ぶ側」の習熟度にも期待できるようになりますよね。

こうした「学ぶ側」へのさまざまなメリットが、ひいては職場に対する満足度の向上、離職防止にもつながっていくことでしょう。「教える側」の負荷軽減のみならず、「学ぶ側」の早期戦力化、就業満足度の向上という観点でも、動画は非常に効果的なプロダクトなのです。

VideoTouch の市場価値

-高い動画のポテンシャル。コールセンター/コンタクトセンターの課題解決の実情は?-

動画のポテンシャルが高いことは先に述べた通りで教育・研修領域の課題解決にはもってこいです。ですが、これまで動画の活用はあまり進んでいない、という実情があります。ではなぜ、活用が進まないのか?原因は “使用難易度” にありました。

従来の対面研修を動画化するということは、当然のことながら動画を収録・編集・配信しなければなりません。撮影した素材をカットしたりつなげたり。字幕を効果的に入れたり。要所で図解を追加したり。できる人からすればどうってことない作業かもしれませんが、普段 PC すら触らない方からすると、かなりハードルが高いわけです。

弊社がお取り引きをしているお客様に話を聞いても、「動画ツールを導入したことはあるけれど、使いこなせなくて断念した」「動画編集スキルのある人材を必要な稼働量と報酬で採用できない」、といった声が少なくありません。どれだけ動画が効果的であるとわかっていても、活用できなければ意味がない。「デジタルに不慣れな方でもかんたんに使いこなせる」という課題に向き合う必要があったのです。

-VideoTouch の本質的な価値とは?-

もともと VideoTouch は、カスタマーサクセス向けに立ち上げたプロダクトでした。そんななかで、「コールセンター / コンタクトセンターの従業員教育の現場で動画の活用が進んでいない」という状況を知り、そちらにフォーカスしてみようということになったんです。

そのようなストーリーを経てプロダクトが磨かれていくわけですが、何よりこだわったのが「誰でもかんたんに映像コンテンツがつくれる」ということです。スマホで撮影した動画をかんたんにアップロードでき、初心者でも直感的な編集が可能。ボタンひとつで AI が動画の音声を解析し、字幕を自動生成してくれる機能も付けました。多機能すぎる既存の動画編集プロダクトとは一線を画す、シンプルな操作性を重視したのです。

それだけではありません。

私たちが捉える VideoTouch の本質的な価値とは、動画を見て学んだ方が実際に「できるようになる」ことだと考えています。一般的なプロダクトの場合、動画の収録・編集・配信・分析といった機能にとどまり、動画を見て学んだ方が「できるようになる / ならない」については、提供価値の検討からは外れがちになるものです。

しかし、突きつめて考えるといくら優れたプロダクトを開発できたとしても、「学ぶ側」ができるようにならないと意味を成さないわけです。そうした本質的な部分に真正面から向き合ったプロダクト開発をしていかなければならない、という使命感をもって日々取り組んでいます。

-VideoTouch の開発プロセスの醍醐味とは?-

本質を追求しようとすると、システムだけで完結するものではないんですよね。教育や学習に関する知見、学習コンテンツの設計、人のやる気を引き出すアプローチの仕方など、“人の学び” そのものに関心をもってプロダクトをつくる必要が出てきます。そのうえで、システムとしてのプロダクトが果たすべきことは何か?カスタマーサクセスを通じたサービスが果たすべきことは何か?という順序で考えていますね。

もちろん、ゼロから着想してつくることもできなくはないんですが、私たちの場合、お客様の業務に深く入りこみ、どんなフローやアセットを用いて研修を設計しているのかといった “前提” からきちんと把握をします。そのうえで、「こういうものがあったほうがいいのでは?」という仮説をもとにプロトタイプを用意し、お客様に対してインタビューやスプリントレビューによるデモを実施。まさに「お客様と共同的につくっていく」というイメージですね。こうした地道なプロセスが、お客様の効果を最大化するために欠かせないと考えています。

ここまで時間と労力をかけてこだわってやっている会社は、なかなかめずらしいでしょう(笑)。開発サイドの視点でいえば、B2B プロダクトの開発をスクラムで行い、スプリントレビューで “お客様を招いてレビューをする” こと自体かなりレアです。教科書には書いてあるものの、実践できているチームは少ないと思いますので。

また、開発陣がプロダクトマネージャーやビジネス責任者に対してデモをすることはあっても、お客様に直接デモを行うケースはめずらしいのではないでしょうか。すなわち弊社では、開発サイドの人間も毎週のようにお客様と対話を重ねているので、ビジネスサイドの人間が「開発は顧客をわかっていない!」みたいな心理になることもない。このあたりが、弊社の醍醐味なんだと思います。

プロダクトの導入成果

たくさんのお客様にご導入・ご評価いただくなかで、共通する成果があります。とくに、「動画の導入をきっかけに研修体制が確立された」という声をよくいただきます。実際のところ従業員教育・研修の仕組みがきちんと確立されている企業ばかりではなく、「今まで場当たり的にやってきた」という企業も少なくありません。そうしたフェーズで弊社にご相談いただき、プロダクトを通じてともに研修体制を構築していく、という進め方になることも多いです。

さらには、「オンボーディング部分の工数がかかっているので削減したい」という課題に対して、効率的なオンボーディングの仕組みづくりをお手伝いしたり。動画を活用したことで「従業員の満足度が向上した」という声や「顧客へのサービス向上にもつながった」という声も寄せられていますね。

-これまでのなかで特に印象深い導入事例-

カスタマーセンターを運営する大手企業様の事例なんですが、動画の活用を通じて従来の集合型研修を個別学習型に変えたいというご要望がありました。そうすることでオペレータの採用人数を増やし、各自の習熟度向上や学習時間の効率化を実現したいという課題をお持ちのお客様でした。

弊社のプロダクトを導入いただく以前より独自に動画コンテンツを作成し、研修に活用していらしたのですが、たくさんの苦労をされていまして。オンライン会議ツールで画面収録を行い、収録したデータを動画編集ソフトで編集するも配信はファイルサーバで・・・というかたちで、担当者のスキルや慣れも必要なうえに作業効率も良くない。そのうえ、利用者の使い勝手も悪い、という状態。そんななかで弊社にお声がけいただいたのです。

弊社のプロダクトを活用いただいた結果、期待どおりの採用計画とオペレータとしての育成という量と質の両立を実現。個別学習が可能になったことで研修に要する時間が削減され、フルスキル取得期間も大幅に短縮されました。さらに動画編集にかかる時間も、弊社プロダクト導入前の比にならないレベルで短縮されたそうです。

成果が出た要因については、体系立った研修体制がすでに整備されていたこと、研修への動画活用をすでに始めていたことなど、お客様の努力によるところも大きいです。とはいえ、「ここまで大きな成果が出るとは・・・!」と正直驚きました。もちろんプロダクトに自信はありますが、「めちゃくちゃ成果が出た」というお客様の声を聞くと、涙が出るほどうれしいですよね。

VideoTouch の存在意義と今後の展望

-採用難や労働力不足など、深刻になっていく経営環境について-

ご存じのように、今アウトソーシング市場は大きな成長を遂げています。我々がフォーカスしているコールセンター / コンタクトセンターのアウトソーシングもその一部で、7000億円という莫大なマーケット規模です。一方で採用難や労働力不足が加速しているわけですが、今後は「限られた人材に効果的な教育を提供することの重要性」が相対的に増していくのではないかと見ています。

そこでいうと、正規雇用の人材が減少し、非正規雇用の人材が増えていくことがポイントだと思っていまして。これまで従業員教育における投資は、正規雇用の人材を中心に行われてきました。しかしながら、人材不足や労働者の非正規化の進行、アウトソーシング活用の拡大が進む社会背景があるなかで、非正規労働者に対する一定のスキル育成に加え、必要な業務知識の習得を効果的に支援することの重要性にフォーカスすべき時代に差し掛かっていることも事実です。企業目線でいえば、非正規労働者をきちんと育成したうえで成長を支援し、なおかつやりがいをもって仕事をしてもらう。それによって収益をあげていく必要が出てくるわけです。

-VideoTouch の存在意義とは?-

労働環境が変化するなかで必要なことってなんだろう? と考えたときに出てくる答え、それは “教育” だと思っています。非正規労働者の育成や成長支援には本来もっと目を向けていくべきなのですが、そこまで手が回っていないというのが多くの企業の実情であり、潜在的な課題なのかなと。

非正規雇用の方々が現状どういったかたちで教育を受けているのか。成長支援はあるのか。会社への満足度はどの程度のものなのか。ここに対して真剣に向き合い、彼らが置かれている状況に対してきちんとソリューションを提供していくことが我々の使命。それこそ、インフラといっても過言ではない “教育” に真正面から向き合うことが必要だと考えています。

解説したメンバー
渡辺 泰将(執行役員 VPoP)
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大手通信会社SI部門でのプロジェクトマネージャーを担当したのち、Timers社、FABRIC TOKYO社などスタートアップ数社でプロダクトマネジメントを経験。2022年、VideoTouchに参画。2023年7月、執行役員 VPoP(プロダクト担当)に就任。認定ScrumMaster、認定Scrum ProductOwner。
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各ポジションにて採用を強化中!仲間を募集しています。

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