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出来ないの枠から抜け出して勝ち取ったもの

現在の私

自転車大好きで色んなところに出かけるので、”こんなところまで自転車で来たの?”って言われます。
その他にも、”こんなに動きのあるヨガやってるなんて朝からめちゃアクティブ”と驚かれるくらい動いてます!

そう、全身を動かすことで得られるリフレッシュした感覚、そして身体が自分に感謝してくれているように感じられるのが最高に嬉しい瞬間です!

小さい頃から健康体なのかと思われることが多い私ですが、実は違うんです。

皆と一緒の部活に入りたい!と願い続けた中学生時代

実は遺伝の関係で心臓が強くありませんでした。定期健康診断ではいつも不整脈でひっかかり、かかりつけ医のもとで心電図の再検査をするのが当たり前でした。

時にはペースメーカーをつけて24時間の経過観察をしなくてはいけないこともありました。

唯一の救いは、投薬をしなくてもよかったこと。
しかし、診断の度に言われたのが、”経過観察が引き続き必要で、体育以外の運動は不可”という言葉です。

小学校までは特に問題なく過ごせたのですが、中学校に入って一転します。部活動が始まり、全員がどこかに入部しなくてはいけなくなったことです。

仲良しだった友達たちはテニス部と卓球部に入部を決めました。
私も親友と同じテニス部に入りたい!と思い、母親に予約を取ってもらい、かかりつけ医の診断を受けました。

下された診断はもちろんNOの一点張りでした。
薄々分かってはいたものの、悲しすぎて帰りの車で母親に嘆いていたことを今でも覚えています。

この時期から、自分の抱える健康状態を深刻に捉えるようになり、また自分自身と葛藤する日々が始まりました。

運動部に入ることが出来なかった私は美術部という文科系の部活に属することになりました。

絵を描いたり、何かを創ったりすることがあまり得意ではなかったので楽しさを見つけられずにいました…

夏に開放された窓の外からはテニスの練習の音が聞こえてきました。
ラケットでボールを打つ音やみんなの掛け声などが響き渡っていました。

活気のある練習のはずが、私にとってはどこか悲しいものに聞こえてなりませんでした。

運動部の練習(特に大会前など)は遅くまで続き、また朝練もほぼ毎朝あったため、友達たちと登下校ができなくなる日々が多くなりました。

朝練がなく、一緒に登校できる日や部活の練習が早めに終わって一緒に下校できる日はすごく嬉したのを覚えています。

しかし、その嬉しさもつかの間…
一緒に登下校する時間も途中から部活の話になるため、全く話についていけなくなったのです。

みんなは何も悪くないのですが、「何で今も部活の話するの?私話についていけないよ…」と悲しくなり、そして心の中でみんなの事を責めるようになっていました。

私の心臓に問題がなければ、こんなことにはならなかったのに…
そう自分を責めてしまうことも多々ありました。

結局、中学時代に願った希望は最後まで叶うことはありませんでした。

このままでいいの?と自問自答

運動や活動の制限がある生活に悩みを抱えながら日々は過ぎ、社会人生活に突入しました。

ある日から、「どうにかしてこの状態から脱することはできないか?」そんな想いが生まれ、日に日に想いが強くなっていきました。

症状が軽度であった私の場合は、適度な運動で改善が見込めることが調べて分かりました。
なので、まずはウォーキングと運動量が比較的少ないヨガを始めました。

※これはあくまで私の症状の場合で、心臓病をお持ちの方すべてに当てはまるものではありません。症状によっては運動することで逆効果になることもあるのでご注意を!

暫く続けてみると「あれ?なんか身体の調子が良い!」と感じるようになりました。
身体と相談しながら、少しずつ登山を始めたり運動量が多いヨガにも挑戦し始めました。

それから7年後の健康診断での心電図検査…
始めて「正常」という結果が出たのです!!
私の状況を一番知る母親もこの結果には大変驚いており、どこか安堵したように感じました。

やるせない学生時代が私の今ある健康につながっている

有難いことに、今も現在進行形で運動や身体を自由に動かすことを楽しく続けています。
中学生の私には決して想像ができなかったことを体感させてもらっています。

制限が苦痛でしかなかった学生時代ですが、今ではその経験もよい思い出と思えるようになりました。

あの日々がなければ、今こんなにも楽しめることはなかったから。
そして何よりも健康な自分に感謝することを覚えることはなかったから。


お日様の光をたっぷり取り入れるようにポーズをとり、深い呼吸を繰り返す。
これだけで身体も心も元気になる!:)

これからも頑張ってくれている私の心臓、そして身体に感謝することを忘れずに日々を過ごしていこうと思います。

ここまで読んでくださった皆さま
今日もほんとうにありがとうございます!



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