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大皿料理の話

新しい生活様式の実践例として「大皿料理は避けて、料理は個々に」というのがありますね。コロナの流行に基づいた提案なのでこれからの生活にはとても大切なことだと思います。がしかし、我が家の食事風景とは真逆かな⁉︎


私の家ではほぼ全ての料理を大皿で出しています。と言っても料理を作るのは私なので、我が家というよりは私の価値観でやっているという感じ。


鮭のムニエルやブリの照り焼きなど一人分の数量が決まっている場合、そのおかずだけは個々に盛り付けます。でもそれ以外の料理はスパゲッティだろうがオムライスだろうが大皿料理にしてしまいます。いや、オムライスは希望があった時だけ個別に作ることもあるな。ハンバーグだと、小さめの物をたくさん作ります。


そして麺類以外の殆どの場合、人数分より多めに作ります。残ったおかずは保存容器に入れて冷蔵庫へ。次の日の食事やお弁当に使います。毎日がこんな感じなので、毎回食卓にはたくさんのおかずが並びます。冷蔵庫に白いタッパーがたくさんあるのを見ると嬉しくなってしまいます。


なぜこんなやり方をしているのか?最初からそう意識していたわけではありません。長い年月をかけて気付くとこうなっていました。でもそこには私という人間を作る上で大切にしている価値観が関係しているのです。


私が最初の出産を経験してから24年経ち、今まで3人の娘を育てて来ましたが子育てをする時もその価値観に基づいているということに何年か前に気づきました。


それは、自分で選択するということ。


私の子供時代、両親から甘やかされた覚えはありません。でも私がバレー部に入りたいと言った時、ピアノを習いたいと言った時、工業高校のインテリア科に入りたいと言った時などやりたいと言ったことや選んだ道を全て受け入れて好きなようにやらせてくれました。自分で選んで歩いて来た道だから私は何の不満も後悔もありません。両親には本当に感謝しています。だから自分の子供たちにも同じようにさせてあげたい。自分で考えて選択して悔いのない人生を歩んでほしい。


そんな思いからの大皿料理なんです。私は人のやりたいことを邪魔したり無理強いしたりすることが嫌いなので、自分の食べたいものを欲しい量だけ好きなように食べてほしい。もちろん子供が小さいうちはきちんと盛り付けてあげます。そして食べるのを見ていると嫌いなものや食べられる量がわかってくるのでストレスなく食べられるよう調整したりしています。すると子供たちはあまり偏った変な食べ方はせずに、野菜でも何でも喜んで食べてくれますね。きっと私の作るご飯がおいしいんでしょうね。


嬉しいのは、どの子も毎回「いただきます」と「ごちそうさま」をきちんと言ってくれることです。


子供たちには、上手に自分を出すことのできる人間になってほしいと思います。

未来はいつも面白い!