オメガ3と生活習慣病⑮動脈硬化予防
動脈と呼ばれる大きな血管は、加齢とともに弾力を失い、乱れた食生活によってコレステロールの塊が血管内の壁に付着、動脈硬化が起こります。そしてその際に発生した動脈瘤は心臓の毛細血管につまり、心筋梗塞などの深刻な症状につながります。また、脳の毛細血管につまることで発生する脳梗塞も生死に関わるので注意が必要ですね。しかし、魚などに含まれるDHAや、ゴマ油の成分であるα-リノレン酸がこれらの症状を改善するのではないか、という研究結果が明らかになりました。今回は中高年の男性に起こりがちな動脈硬化と心筋梗塞を予防する効果が期待される、オメガ3脂肪酸について紹介していきます。オメガ3の効果は、慶應義塾大学教授でアンチエイジングの権威である井上浩義先生によって証明されており、コレステロール値を下げることで注目されています。また、アメリカでもその効果は知られており、心疾患を防ぐためのサプリメントとして販売されています。現在わかっているオメガ3の主な効果は、脳の老化防止、動脈硬化の予防、コレステロールや中性脂肪値を下げる心臓病、がん、脳溢血・脳卒中、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病を予防、抗うつ作用、ストレスの軽減、ダイエットの促進、アレルギー症状を緩和させる、美肌効果、血管の弾力性を高める、赤血球の働きを向上させる、などなど盛りだくさん。脂肪酸とはわかりやすく言えば食品に含まれる油。良質な油を適度に摂取することは健康に良いと昔から知られていましたが、オメガ3はその中でも特に効果的な脂肪酸なんです。あのクレオパトラもゴマをよく食べてキレイな肌を維持していたと記録が残っているほど。そして動脈硬化の大きな原因は血管の老化。健康な血管は柔らかいゴムのように柔軟ですが、年とともに柔軟性を失い衝撃に弱く、切れやすい状態になってしまいます。オメガ3はそんな血管を柔らかくし、いつまでも柔軟な状態を維持してくれます。そして血液そのものを健康に保つ効果もあります。中性脂肪やコレステロール値を下げ、サラサラで動脈瘤が発生しにくい血液に戻してくれます。油っぽい食事や塩気の強い食事が中心になると生活習慣病の原因になってしまいます。オメガ3はドロドロになった血液をサラサラにし、心筋梗塞や脳梗塞などの突然起こる危険な症状を防いでくれます。焼き魚やゴマなど、日々の食事から摂取することも可能ですが、サプリメントを中心に効果の高い商品も発売されているのでまずは試してみましょう。
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