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ロックダウンになったよ 美容院大忙しとグレーヘアーについて

本日からロックダウンになるというので、昨日はすごかった。美容院も床屋も11時くらいまで開いていて客を取っていた。

床屋もロックダウンが決まったころからずっと行列ができていた。

美容院も予約でぎっしり、皆さん髪の毛を染めていた。

イギリスに来て驚いたのが、とにかくみんな髪を染めていることだった。だいたいみんな髪の毛を明るくする。暗い髪色は金髪に染める。髪の毛を染めるために美容院へ豆に行くのである。近所に美容院が何件かあるが、毛染め専門の美容院が2件ある。名前も「カラーバー」とか「カラーボックス」とかそんな感じ。

最近の若い子はそこまででもないが、とりあえず女性は髪の毛を染めてると思っている。特に白人の女性は髪の毛を染めてる人が圧倒的に多い。シャンプーはそこまで豆じゃないのに、美容院は結構な頻度で皆さん行くようなイメージがある。ひと月半に一回とか。とにかく髪の毛を染める。プリンは厳禁。

白髪染めも、なんというか、白髪だけ染めるというよりは金髪にするのの一環で染めてる感じ。もちろんダークヘアーの人もいるが、その人達も白髪をべったり同じ色に染めるのではなく、グレーや淡い茶色などの陰色にして、そこからまた色を入れるらしい。「オンブレ」といっていた。オンブレをやるとセミロングでだいたい140ポンドくらいである。結構いいお値段である。オンブレをすると次回はオンブレにしないで陰色のところに色を乗せるだけだから安く済む見たいだけど。

イギリス来て思ったのは、カットは断然日本人の方が上。日本人美容師の器用さやシルエットの作り方などは本当に優れていると思う。が、髪の毛を染めることなどに関してはやはり外国人の美容師さんの方が色彩感覚があるような気がしないでもない。まあ、慣れというのもあるが。

私の場合、白髪があるが、変な生え方をしてる。こめかみとこめかみを結んだ線のところに生えている毛だけ白髪がある。それ以外はそこまでという感じ。美容師さんも、やるとしたらオンブレだけど、まだ部分だけだからそこまで高くならないと思う、と言ってくれている。

私の場合は、セルフで白髪染めである。始めたのはここ2,3年くらいである。最初はLushで売ってるヘナのバーを紅茶で溶かした液を作って染めていた。これを紹介してくれたのは前にフラットを一緒にシェアしていたイタリアの女性だった。私より10程度年下の人だが、白髪が結構すごかった。金髪っぽいのでそこまで気がつかなかったが、日の光の下に出たりすると「あれれ」という感じ。4週間に一回このLushのヘナを使って染めていた。

これあんまり白髪は染まらない。トーンが統一になるのとトリートメント効果があるので使っていた。が、やはり染めたいということになった場合、どうしたものかということになった。

市販の白髪染めがダメである。というか若いころに「ラズベリーマカロン」色に髪を染めようとして市販の白髪染めを買ったが、それを使用したとき、目に大きなものもらいができ、明らかに頭皮がおかしくなった。それから怖くて全然使っていない。成分が改良されたのでパッチテストから挑戦してやればいいと言われて久しいが、怖いのでやってない。

仕方ないので、近所の自然食品のお店で売っているドイツ製のヘナを買って使っている。ヘナというよりはヘナとインディゴをブレンドした染粉という感じ。これを自分でお湯で解いて白髪につけてしばらくして洗い流す。

思いっきり頭が井草の匂いになるが、今のところは我慢して使っている。非常に原始的であるが、ちゃんとそまってしばらくは持ってくれるので、ずっとこれを使ってる。最近、近所のお店のカウンターから消えたのでアマゾンで買ってるが。ナイアードのヘナのドイツ版という感じであろうか。カーディというブランドのものである。

染めないという選択肢は今のところない。

近所にグレーヘアの美しいご婦人がいる。イギリスの白人とインド人の混血で色が浅黒い人である。グレーのおかっぱ頭であるが、グレーというよりはシルバーもしくは角度によっては紫にも見える。グレーヘアーに黒ぶちのごっつい眼鏡をかけているが、それでもかわいい感じに見える人である。たぶんであるが、インド系の独特の細身体形で、いつもひらひらしたスカートをはいている。その辺でかわいくみえるのかな。もう一人知人であるが、グレーヘアーである。その方もインド系の方で浅黒い彫りの深い美しい顔に白髪頭のベリーショートである。時々刈り上げてツンツンにしてるのもかわいい。なんというか夏木マリさんみたいなイメージの方である。いつも皮ジャンを着て、細っこいジーンズにブーツを履いている。時々その皮ジャンがピンクとか目が覚めるようなカラーのジャンパーで本当にかわいいのである。

もう一人のパブでたまに会うおばさんも白髪を染めてずっとロングヘアにしていたが、ある日白髪になり、ショートカットになった。マッシュルームヘアベースのショートで動きを出したパーマをかけていた。顔がちょっととがっていて、はっきりしていて小悪魔ぽい顔をしているので、得だと思った。白髪にすると、ちょっと妖精っぽい感じに見えて。

あともう一人グレーヘアーのおばさんを知っている。この人は純白人で、マッシュルームヘアー。作家ものの針金一本で作ったという不思議なフレームの眼鏡をかけていつも色石の大きい揺れるイヤリングをしている。結構なお年のおば様であるが、いつも攻めたおしゃれをしているところはすごい。(インスタグラマーのbonponさんのイメージにちょっと近いかな。)

そのくらいしかグレーヘアーを思いつかない。というか、ロンドンは多民族社会でいろいろな人種がいるが、ダントツで「グレーヘアー超似合うじゃん」という人種が何種類かあり、それ以外はグレーヘアーにしてしまうとものすごい老けてしまう感じがしてしまう。あと、意外にパーマをかけて動きを出さないとかわいく見えないような気がする。のっぺりした頭で白髪だと、本当におばあさんになってしまう。

てなわけで私もせこせこ白髪を染めているのである。別に染めなくてもいいのではと思い、結構な時間放っておくこともあるが、やっぱり染めたほうがいいに傾いて自分で白髪を染めている。他人に染めてもらってもいいのだろうが、まだそこまでではないだろうと自己判断して、自分でやっている。

こちらに住んでいる日本の方で、グレーヘアーの方結構多いような気がするのはなぜだろう。放って置きっぱなしの人が多いかな。グレーヘアーといってもアグレッシブなグレーヘアーではなく、もっと自然というかそうなっちゃったんです、というような白髪頭である。なんかね、言葉悪いんだけど、白髪の阿佐ヶ谷姉妹みたいな感じのおばさん、結構多いんですよね。誰も見てないからいいやって感じなのだろが、もう少しなんとかしたらと思うことが多々ある。がそういう人に限って堂々と「グレーヘアーにしてる」みたいなことをいうので、「そうっすか」としかいいようがないが。

しかしな、阿佐ヶ谷姉妹ってああやって見えるけど、ものすごいこぎれいにしてるのだな、と思う。あと長く生きてきた人独特の変な人間的なシミがないというか。おばさんという体でコントやって歌ってるが、普通のおばさんだとあそこまできれいなおばさん、不快感のない、おばさんになれないのだよ。

てなわけで、最近年のせいか周りのグレーヘアーの人が気になっている私であった。






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