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日本て居心地いいんだろうな。

フランスに戻ってきてから、ロストバゲッジもあり、未だ荷物が届かないせいか、落ち込んだまま、日本への寂しさを募らせていた数日。

荷物の件で言えば、日本では考えられないような事態も、全ては自己責任で、ただただ便りを待つしかない状況。
保険も、荷物が遅延した時点で補償がもらえる日本と比べて、96時間(4日)待って、ほぼ進捗なしの世界。まあ、レアケースなんだろうけど。

そんな数日を、なんとかようやく飲み込めて?来たのか?と思ってた。

行き詰まると家には居たくなくて、大体散歩にでて、川沿いを歩いたり、夕日に誘われていつの間にか遠くまで歩いていたりするのだけど。

そんなときにふと思った。

結局、日本は居心地がいいんだろうなって。

今まで日本から海外に出た人がこんなにもたくさんいるのに、日本の発展しない部分があったり、海外に出た人が散々文句を言いながらも、結局日本に帰るという選択肢をするのはなぜなのだろうかと。
私は、今まで、そんな人たちが理解できなかったし、自分はそうはならないだろうと思っていた。

でも、それだけ居心地がいい場所があれば、帰ってきたいと思うし、変わらなくてもいいと思う。それがまた、文化の一つで、居心地の良さの一つを作っているのかもしれない。
文句を言いながらも、少しずつしか変えられない日常も、それが当たり前で、革新的な変化なんてみんな望んでいない。
それは、田舎から都会に出てきた人たちが、結局は田舎に暮らしたいと思って、田舎に帰るのと同じなんだと思う。

フランス生活2年を過ぎて、3年目に突入した今でも、逆に今でこそかもしれないけど、日本の素晴らしさを感じるし、いまだに比較してしまう。

人間、居心地がいい場所があれば、やっぱり意図せずも、そこに惹かれていってしまうもので、それはもう生物的なことなんじゃないの?

食の大切さ

それから、今回特に、食の大切さを感じた。
自分は、日本食が大好きすぎるかもしれない。
日本滞在中、1日のうち、起きてる時間はほとんど食べてる時間だった気がする。

コンビニのおにぎりに感動したり、食べたい気持ちだけが勝って、買い過ぎてしまったり、全部食べられる気がして、男子高校生並みの量を注文しようとしたり。

食は、やっぱり、生活のベースだし、自分が飲食の世界に関わってきた時間も長ければ、その一つを仕事にしようとしている。

食に重きを置くことを避けられないのではないのか?

日本だったら、自炊が面倒で外で食べたり、何かスーパーで買ってきて、
ありあわせのご飯を食べたとして、結果的に、
あぁ、自分で作った方が美味しかったし健康的だったな、って後悔することは、まずない気がする。(まあ、健康的というのは副産物だけど)

何を求めているかにもよるし、料理の腕前にもよると思うけど、
こっちだと、面倒でスーパーとか、冷凍食品とかを食べたとき、
やっぱり自分で作った方が美味しかっただろうな、って思うことが多々ある。

それは経済的な面でも言える気がする。

もちろん最低賃金も違うし、物価も違うのだけど、
そこに対するクオリティが違う。

って、話をしてる時点で、また日本と比較しているよね。

でも、この相反する部分を何か新しいことに活かせないのかな〜と思うところが、
私は言っても大して落ち込んでいなかったのかも。



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