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【読書録】銀翼のイカロス

おはようございます!非凡なる凡人、いがちゃんです!


半沢直樹シリーズ第4弾!

業績不振に陥った帝国航空の再建を任される半沢。

今回も強敵ぞろいですね。

これまで以上の規模の大会社であるがゆえの危機感のなさ。

航空業という国策でもあることから、政治家だったりそのタスクフォースという名の横暴ともいえる敵。

そして、行内の派閥争いだかの、旧Tの行員たち。


やはり、何かを大きく変えるというのは困難が多く、大変なんですよね。

でもそれに果敢に立ち向かい、信念を貫く姿は清々しいもの。


そういった姿には、協力してくれる仲間も増えてくるもの。

同期の渡真利や近藤、上司の内藤、部下の田島だったり、
帝国航空の山久、開投銀の谷川、
そして、検査部の富岡ことトミさん。

半沢のすごいところは、自らチームを作っていること。

自分の信念を言葉にすることで、その思いが伝わり、人が動いていくように思います。

動きたくて動いているという自主性が見える。

どの人も、半沢の言葉を受けて、その行動を見て、
その人自身が考えて行動していくのが目に見えてわかる。
特に山久や谷川は、諦めに近いものがあったところから、
自分で変わって『同士』となっていったように思います。

まさに『チームビルディング』!


あと、今作で一番、キャラとして好きなのは、トミさん!

かっこいいな!なんとなく、『踊る大捜査線』のわくさんみたいな印象。

いかりやさんに演じてほしかったなー。


頭取と語るシーンが心に響く。

「ただ、欲にも、身の丈ってものがある。身の丈に合わない欲を掻くから、面倒なことになる。人もそうだし、実は会社だってそうだと思います。できもしないことをやろうとするから無理がある。結局、そんな会社は誰も幸せにしない。社業もうまくいかないし、社員だってストレスで参っちまう。全ての会社には、その会社に合った身の丈ってのがあるんですよ」
「つまり、自然の流れってものがある。因果応報が世の中の理だ。であれば、それに従うのが一番楽なんじゃないですか。欲を捨てれば、真実が見えてくる。たとえばオレみたいにね。悪いものは悪い。いいものはいい。要はそれだけのことなんです」
「自分だけが難しい問題を抱えているわけじゃない。大銀行だろうと、個人商店だろうと、そんなことは関係ない。法律以前に守るべき人の道ってのがあるでしょう。まっとうな商売してなんぼですよ。そうじゃないっていうのなら、トイチの違法金融と同じだ。銀行の看板なんか降ろしたほうがいい」

人として大事にすべきことを大事にしているからこそ、かっこいいんだろうなと思います。


あと、この本読んで思い浮かぶのは、JALの破綻からの再生。

どこまで現実のことなのか、フィクションなのかはわからないけど、
とても興味深かったです。

これも合わせて読んでほしい一冊。

違う側面から見た事実。

『銀翼のイカロス』が銀行から見た側面なら、

『JALの奇跡』はJAL社内から見た側面を描いています(これは実際のことに沿った記録)。


結局、真実って違う立場から見ると、全然変わって見えるもの。

真実はひとつ。解釈は無数。


多角的に見れる視野を持ちたいものですね。

今日も気張っていこ(-ω☆)キラリ



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