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縁のある場所、美しいものを見ておきたい

暑いですね。

ここのところ殺人的な暑さで、これは本気で環境問題を考えないといけないと思ってしまいました。

暑いせいもあるのか、思考が停止気味でうまく文章を考えられない。書いたとしても、読み返しながら、これちゃんと言いたいことが書けているのだろうか?? 日本語大丈夫?と判断ができない。
なぜこんな時期にアカウント2つも作ってしまったのか(笑)。

こういう時は、じっくり文章を書くという感じでもないので、先日買った本のことなど。

益田ミリさんの新しい文庫が出ていました。

益田さんの本は何冊が読んでいて、「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」や「心がほどける小さな旅」など、旅物のエッセイ(とマンガ)も好きです。
劇的なこともなく、小難しい考察もなく、フツーに旅して帰ってくるだけの感じが、ぽよーんと脱力して読むのにいいのです。

脱力って、要するに思考を止めたい時。
人間、1日のほとんどの時間を、過ぎたことか未来のことしか考えていなくて、そういう無駄な思考をやめて今の自分の中心に戻るには、あんまり意味が深くないものが良かったりします(それでもたまにツボに入って、じーんとなったりすることもある)。

新しい文庫の帯には「美しいものを見ておきたい。40歳になった時、なぜかそんな気持ちになりました」と書いてある。
最近、似たようなことを思っていて、共感しました。

まだまだみてない場所がいっぱある。私の場合、きれいな場所ならどこでもいいわけではなく、自分の魂とご縁のあるところ、デジデリオの記事の時のように、なぜか惹かれて縁のある場所。そういう場所で行ってないところ、行ってみたいところがたくさんあるなあ〜と思ったのです。人生とっくに後半戦なので、残りの時間でもっといろいろ行ってみたい、と思っていたのでした。

益田さんの本はひとり参加のツアーで、北欧のオーロラ、ドイツのクリスマスマーケット、モンサンミッシェル、リオのカーニバル、台湾のランタンを空にあげる祭り、カナダのプリスエドワード島、、の旅日記。

ツアー参加したことのない私は、へーそうなんだ、と思うことが色々ありました。ツアーって、ずっとみんなで一緒なのかと思ってたけど、そうでもないんですね。もちろん自由行動はあるだろうけど、食事はずっとかたまってするのかと思ってました。オーロラを見る旅なんて、夜は自由にカップラーメンとか食べながら、オーロラが出るときを自分で見計らって外に出たりしてる。
そういう自由さはいいなぁ。

よほど勝手がわからない国でなければ、海外までも日本社会をしょって行きたくないのと、好きなところに好きなだけいたいし、横道入りたい時に入れないなら行かない方がマシ、くらいに思っていました。

そういう風に思えるのは、初めての海外旅行で友人と二人で1ヶ月、泊まるところも前もって決めずに、ヨーロッパを旅したからだと思います。メールもインターネットもなく、ユーロでもなかったけど、なんとかなるものです。

厳密に言うと、1度だけハワイに行った時が半日観光つきでした。行きに飛行機で東に向かうと、到着してからこんなに辛いのか、と思い知った旅でした。

縁があるかないかはやはり、なんだか知らないけど気になる、テレビや雑誌で見て惹かれる、ということが始まり。誰かのおすすめ、というのはあんまりアテにしていません。その人にとっていい町でも、自分にはそれほどでもなかったという経験は幾つか。

自分で意識していなくても、自分に合う情報はいつの間にか周りに来ている、ということがよくあります。それに気づくのは、後になってから、ということが多いのですが。

10月に行くつもりのパリとイタリアがいったん保留になって、その後自分の意識も変わっている気がします。あと何回くらい海外に行けるだろうと思いつつ、本当に惹かれるのはどこか、じっくり感じてみたいと思います。(でも、パリとフィレンツェはやっぱり行きたい。。。)

PHOTO: イタリア・アッシジの聖キアーラ教会を臨む






書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。