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J2第1節 ファジアーノ岡山戦 プレビュー

いよいよ始まる2022シーズン。
開幕戦の相手はファジアーノ岡山となる。
大型補強を行い、本気でJ1昇格を目指す岡山相手に第二次吉田ヴァンフォーレの幕開けとなる。

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1.対戦成績

初対戦は岡山がJ2に加入する前年の2008年での天皇杯。
以降、過去16度の対戦を経てきた。
甲府から見て7勝4分5敗と勝ち越してはいるが、得意な相手と言える程の差は無い。
また、岡山にとって甲府はJリーグデビューの相手でもある。
今節岡山が勝利を収めるとホーム通算100勝目となるだけに初めて対戦した相手がメモリアルな相手となるのかにも注目が集まる。

甲府から見てアウェイ

アウェイでの成績を見てみると岡山は得意な相手と言えそうだ。
過去8度対戦し、1敗しかしていない。
一方で引き分けは4度と勝ちきれない試合も多くなっている。

青が甲府、赤が岡山勝利

直近10試合の対戦成績は甲府から見て3勝3分4敗と五分の成績だが、負け越している。
特に近年はご覧のようにホームで3シーズン連続で敗けているのが響いている。
唯一アウェイでの敗戦は2018年シーズンとなるが、この試合は吉田達磨監督が指揮を取っていた試合であった。

開幕戦ということもあるので両チームの過去の開幕戦の結果も見てみたい。

甲府の開幕戦成績

甲府は1999年にJリーグに参入してから2勝10分11敗と大きく負け越している。
開幕戦は圧倒的に苦手としているが、伊藤彰前監督の元過ごした直近3シーズンは敗けてはいない。
一方、第一次吉田監督体制では1分1敗と過去のデータ同様に苦手としている。

岡山の開幕戦成績

一方の岡山は開幕戦を得意としている。
2009年にJリーグに参入して以降、5勝5分3敗と勝ち越している。
ホームでも勝ち越してはいるが、引き分けも多くなっている。

また、今シーズンから就任した木山隆之監督との対戦成績も見てみたい。
木山監督は2008年〜2010年まで水戸、2012年には千葉、2015年と2016年に愛媛、2017年〜2019年まで山形、2020年には仙台で監督を務めていた。
2015年〜2017年、2020年は別のカテゴリーにいたため、対戦はしていない。

青が勝ち、灰が敗け

通算で14度対戦し、6勝5分3敗と勝ち越している。
木山監督との相性は良さそうだ。
ちなみに吉田監督と木山監督の対戦は過去に一度も無い。

2.予想スタメン

甲府
GKはアクシデントさえ無ければ河田で間違いないはずだ。
岡西は復帰したが、長期の離脱明けであり経験値の不足している小泉、ルーキーの山内に開幕を託すのはリスクが大きい。
CBは離脱者が多くなってしまっている。
キャプテンの新井が二次キャンプから合流できておらず、北谷と野澤陸も山梨に戻ってから別メニューとなったという報道もある。
離脱者の状況に関係なく浦上は確定といって良いだろう。
新井の離脱により山本の起用も濃厚と言える。
問題はもう一枠。
メンデスの移籍により空いたポジションであるが、離脱者が多い中で復帰した野澤が有利となりそう。
高卒ルーキーの大和やボランチの林田、特別指定選手の三浦の起用もあるかもしれない。
ボランチは山田は濃厚だろう。
相方には石川を予想した。
石川はキャンプではCBでも試されており、CBで起用された場合は野澤英之、松本、林田の争いとなる。
誰が起用されても遜色は無さそうだ。
WBは荒木は確定と言えそうだ。
もう一人は須貝と予想した。
開幕戦ということで手堅くいくには須貝なのでは無いかと考えた。
関口が起用されても驚きは全く無い。
シャドーは長谷川は確定だろう。
もう一人は宮崎との争いは熾烈であるが、鳥海と予想した。
CFは三平と予想。
リラが山梨に戻ってから別メニューという報道もあったが、吉田監督になって前線からのプレスの強度を高めようと考えているようであり、リラの状態に関わらず三平を起用するのではないか。

*新型コロナウイルス陽性者が続けて出たこともあり、メンバーは流動的となりそうだ。

岡山
GKはキャプテンの金山ではなく、期限付き移籍を延長した梅田と予想した。
CBは昨シーズンの堅守を支えた井上、安部がチームを去ったが代わりに獲得したバイスと柳がスタメンとなるのではないか。
開幕戦ということもあり安定感のある宮崎智彦を起用するのではないかと考えていたが、別メニュー調整中のようであり徳元と予想した。
右は昨シーズンの主力である河野が有力だろう。
アンカーは喜山とルーキーの本山の争い。
本職SBの本山の評価が高そうなため、スタメンは本山と予想したが開幕戦で手堅く喜山を起用しても驚きは無い。
IHは河井は確定と言えそうだ。
相方にはルーキーの田中を予想した。
WGでは宮崎幾笑の評価が高そうである。
もう一枠は木村と新加入のチアゴアウベスの争いでは無いだろうか。
個人的にチアゴの左サイドがイメージできなかったため、木村をスタメンと予想した。
CFにはオーストラリア代表のミッチェルデュークを予想。
代表戦を戦うため、チームを離れていた時期もあり、合流して1週間だがデュークがスタメンとなるのではないか。
欠場となった場合は齋藤と川本の争いとなるだろう。

3.注目選手

甲府

https://www.jleague.jp/player/1611259/#attack

荒木翔
キャプテンの新井涼平が欠場することが予想される中、キャプテンマークを巻くことが有力ではないか。
新井や山本英臣のように声でチームを牽引するタイプでは無く、プレーでチームに勢いを与えるタイプの選手なだけに戦術理解度の高さや豊富な運動量で吉田ヴァンフォーレの戦い方を示すプレーに期待したい。
7番を付けた選手が躍動する姿を再び見たい。

岡山

https://www.jleague.jp/player/1618567/#attack

ヨルディ・バイス
昨シーズン京都サンガFCの昇格に大きく貢献したが、契約満了により岡山へ移籍となった。
J2でトップクラスの実力者を加えたことからも岡山が本気でJ1を狙っていることが伺える。
本業のDFだけでなく、フィードの上手さやセットプレーのターゲットと攻撃でも注目となる。
J1昇格に向けてバイスの活躍は必要不可欠であり、岡山サポーターの前でJ1昇格の期待を抱かせる活躍を見せたい。

4.展望

監督交代もあり、昨シーズンからシステム変更をした岡山。
新たに433に取り組んでいるようだが、木山監督はベガルタ仙台時代にも433にチャレンジしていた。
433というシステムにおいてウィークポイントとなるのがアンカーの脇のスペースとなる。

システム上の噛み合わせではアンカー脇のスペースに甲府はシャドーの選手を配置することができる。
これも宮崎では無く、鳥海をスタメンと予想した理由の一つである。
アンカー脇を埋めるために433を採用するチームは442の形で守ることもあるが、仙台時代の木山監督は形を崩さず守っていたようだ。
そのため、アンカー脇のスペースを埋めるために行うことは前方のIH(インサイドハーフ)と呼ばれる選手が下がって埋める、SBが内に絞って守る、CBが前に出て迎撃する形がある。
岡山ではIHが下がって埋めるのではないかと考えている。
アンカーの本山も運動量が多く、一人でスペースをカバーできる選手のようであるがボールを保持する時間を多くして岡山の中盤の3人を動かす展開に持ち込みたい。

また、仙台時代に課題となったのはWGのプレスバックのようだ。
サイドに出たボールに対してはWGがプレスバックやIHのスライドによって、SBと連携して守ることが重要となるがSBに依存する傾向が強かったようである。
システムの噛み合わせ上、サイドでもズレが生じるため甲府としてはSBの背後で起点を作りたいところ。

岡山の3トップは甲府の3バックに対して同数で嵌めることを狙ってくるだろう。
岡山のプレスの強度は高いことが予想されるだけに甲府としては可変や河田をビルドアップに組み込むことで岡山のプレスを回避していきたい。

昨シーズン多く見られた形
今シーズンはGKがビルドアップに加わる回数が増えるのでは?

強度の高いプレスを回避できると岡山のSBは甲府のWBにスライドしてくることでSB裏にはスペースができてくることになる。
CBには1人で広範囲を守ることが要求されるが、バイスと柳は共に問題なく対応できるタレントでもある。
甲府としてはCBを吊り出した上で剥がしていくことが必要となる。
バイスは昨シーズン、京都で似たようなチーム状況にいた中で好パフォーマンスを見せていただけに狙うとしたら柳のサイドか。
河野の背後を取り、柳を吊り出してその背後を連続して突く形を作りたい。
柳の背後を突き、逆サイドの鳥海や須貝がシュート局面に絡む機会をいかに作れるかが岡山攻略のポイントとなりそうだ。

守備面でもポイントとなるのはサイドの攻防だろう。
スタメン予想した宮崎幾笑、木村は共にサイドからのドリブル突破に魅力のある選手となる。
そのため、WBの選手には一対一の攻防で負けないことが必要となる。
サイドの攻防で岡山に主導権を渡してしまうとゴール前には高さのあるデュークがいるため、高さに欠ける甲府のDFラインとしては不利となるだけにサイドからクロスを上げさせない守備が求められる。
サイドに供給されるボールで警戒しなくてはいけないのがバイスからのロングフィードとなる。
左右に正確なフィードを散らせる選手なだけにバイスには自由を与えてはいけない。
今シーズンは昨シーズン以上に前線からのプレスを求めているだけに前線から積極的に追い回し、圧力を掛けていきたい。

前線から嵌めに行く形は昨シーズン同様となるのではないか。
ボランチの選手が前方に出ることで同数で嵌めて行くことを行っていたが、主にその役割を担っていた野津田が移籍。
石川と山田のコンビであれば山田が出ていく役割を担うかと思われる。
野津田以上にボール奪取能力が高く、石川もバランスを取れる選手であるため昨シーズン以上に機能しそうだ。
気をつけなければいけない点はシャドーの選手のポジション取り。
背後に河井や田中を置くこととなるため、いかに背後を消す立ち位置が取れるか重要となる。

サイドにWGを張らせる狙いはもう一つある。
木山監督の元で「ニアゾーン」を攻略することを狙っているようだ。

ニアゾーンと呼ばれるエリア

「ポケット」とも呼ばれるエリアだが、このエリアを攻略するメリットはシュート、パス、クロスとどのようなプレーも攻撃側は選択できDFとしても後ろ向きにプレーをしなくてはいけないため、守りにくいからとなる。
WGが幅を取ることで甲府のWBを吊り出し、背後を取る形がシンプルではあるが甲府は5バックでスペースを消す守り方を見せるためシンプルな形で崩されることはイメージしにくい。
そのため、岡山としては甲府のCBをいかに吊り出すことで「ニアゾーン」を空けるかがポイントとなる。

右サイドでは宮崎が荒木を引き出し、河井が中間ポジションに立つことで野澤を牽制し、宮崎を背後に走らせる形が見られそうだ。
一方で左サイドでは木村がサイドに張り、ドリブル突破から浦上を引き出して背後に田中が抜けていく形を狙ってくるのではないか。

どちらも選手の特徴からイメージした形だが、不用意に相手に食いついてしまうと岡山が狙いとする「ニアゾーン」を空けてしまうため出ていく場合は背後のカバーを怠らないようにしたい。

また、セットプレーもポイントとなる。
昨シーズン、失点の半数がセットプレーからであったが岡山はバイスと柳を獲得したことでセットプレーの強さを増している。
昨シーズンバイスは5ゴール、柳は8ゴールを決めておりデュークを含めて高さのある選手を揃えている。
一方で、甲府は予想したスタメンには高さのある選手はおらず劣勢が予想される。
そのため、甲府としてはいかに岡山にセットプレーを与えないかも重要となる。
GKコーチが変わったため、昨シーズン採用していたゾーンディフェンスを含めて変更があるのかも楽しみな点である。

開幕戦ということもあり、岡山の情報が薄くて申し訳ありません。
自分なりに調べてみたが、足りないなと感じています。
ぜひ、岡山サポーターの方教えていただけるとありがたいです。

注目ポイント!
・アンカー脇、SB裏の攻略
・サイドでの守備
・ニアゾーンを守れるか
・セットプレー

5.あとがき

待ちに待った2022シーズンもいよいよ始まる。
長かったような短かったようなオフシーズン。
期待感は高まって迎えることができたのではないか。

岡山は開幕から厄介な相手と言える。
勝利を期待したいところだが、過去のデータを調べてみた結果ネガティブな印象を抱いてしまった。
その分気持ちに余裕を持って観戦できるとプラスに捉えている。
開幕戦は結果よりも純粋にサッカーを見られる喜びの方が大きい。
もちろん勝てばより最高ではある。
吉田達磨監督二度目のチャレンジ、素晴らしいシーズンとなることを願い、楽しむ1年としたい。

さあ行こう!
俺たちは強い!!

2022シーズンも全試合書けるように頑張っていきます!
今シーズンもよろしくお願いします!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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