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人生ムダなことなんてないんだね〜 21

 クニコさん、お元気ですか?
若い男からの便りというのは、嬉しいものである。 ーーーわかりやす〜い私
最近ブログ更新無いので寂しいです。
なーんて言われたら、 ヘレヘレ干からびてます。 なーんて言えない!

本当は、5~6月の寒暖差の激しさのせいか?薬の副作用なのか?
とにかく、めまいと吐き気がひどくて、ふらふらであった。
そしていきなりの猛暑! もう、 息吸ってるのがやっとである。
それでも、 食に対する欲は衰えない。 常にアレ食べたい!コレ食べたい! と言っている....が、量は、ほんの少ししか入らない。
そんな私に、 優しい長男Sは、ほぼ毎朝、和定食を作ってくれる。少ししか食べられないのに「食べられるだけ食べればいいから」と言ってくれる。もともと、レトルト食品、冷凍食品が苦手な私に、野菜やたんぱく質が摂れるようにと、お豆を煮たのや、ラタトゥユを持って来てくれる姪っ子H。この2人のお蔭で、どうにか生き延びている。
Sが聞いた 「昼は、何食べたい? なんか買ってこよか?」
「な~んも食べたくない。」 (正確に言うと、このへんに私の食べたいものがない)
「何でもいいから、何か食べないと!」
「フツーの蕎麦屋さんってないの?」「この辺、うどん文化だからねえ、蕎麦屋ての○○ぐらい?」「遠いじゃーん」
・・・という会話の 翌日、 いやに涼しくなった日、
なんか買ってくる?のLine
この辺で、 かき揚げ蕎麦って言ったら ど○兵衛? と打って
にゅうめんでも作るかぁ …と思ってい たら、 ティンポーン♪
「毎度ぉ~! ど○兵衛。お待たせ致しましたー!」
笑った!! 
そば屋あちこちにある東京下町育ちの私にとって、「あたしゃ、そば屋もない田舎に住んでるのかいっ!? トホホ」 と泣けてくる反面、私の冗談を真にウケて持って来てくれる、愚直なまでに優しいSに、 思わず笑ってしまった。 ーーーアリガト!

こんな私を「じゃぁ、東京駅のレストランで会いましょう。」と引っぱり出してくれたのはK師匠。 彼女は私の 人生の師匠であり、癌の先輩である。会って話したいことが山ほどあるのに、 お互いの病あり、コロナあり、で、なかなか会えなかったが、 思い立ったら、吉日! と行った。
私の方がほんのすこォーし、若輩者なのに、恐縮ではあったが、
なんたって、 こちとら、ほとんどインドネシア育ち!
そして、只今、目眩でふらふら っ言ったら、なんと駅のホームまで迎えに来て下さっていた。
私は、 もちろん、いつも普通席なのだが。今の症状なので、金持ちぶって、 グリーン車に初めて乗ってみたら、冷房ギンギンで寒かった。
その冷え切った腕を、そっと左脇から 支えて下さったK師匠。
あれ? 今まで色んな友人が支えてくれようとしたが、申し訳はないがどうもuncomfortableなのだ。
「どうしてほしい? 」と聞かれても、 こっちも、介護したことも、されたこともないから、わからない。余計、怖いので道の端を自力で歩く。
ところが、彼女が私を支えてくれた時、すんなりと心地良かったのは、「元CAだから? 」と一瞬思ったが、チガウと気づいた!
「わぁ、ヒンヤリ! 気持ちいいわー!」と言いながら、支えてくれたからだ。その一言が私の中の、申し訳けなさや不甲斐なさ とかを瞬時に払拭してくれたのだ。
階段を降り切った所で、あとは自力で歩いたが、その数分間の彼女のぬくもりは、 心の温かみであったと気づいた 一ーーアリガトウございます!

先日、高校時代の同級生(今だに、たまに集まる優秀な都立高校入ったけどバカな卒業生6名) と東京銀座いつものKで会食。
食が細くなってしまった私、コロコロしてた頃の私を知ってる皆は心配らしい。
 Oは、「ちゃんと喰えよ。
バイクのシートが見えないほどのでかいケツを取り戻してくれ。」ーーーほっとけ、バカやろー!
と言いつつも
インドネシアから帰っても、病院から戻っても、田舎から出て行っても、いつでも、居てくれるって、ほんと、ありがたい。
後日、私を案じて、Sくんがメ○バ○○○なる栄養ドリンクのミニを送ってくれた。
「この手のやつは、もれなく、甘ったるくて、飲めない!って言ったのに一」と悪態をつきつつ、 シュッシュして、 冷蔵庫へ。
翌日、あれ、 飲んでみっか?
おっ! そんな甘くない 、スーッと飲み切れた。
美味しいじゃん! と思えた。
たぶん...
量が125mlと少ない。よってストローの長さも短いので、今の私でも吸えるのだ。
この達成感が大切だ。 毎日、一人前の料理を食べ切れない。サンドウイッチ1パックですら、食べ切れないのを情けないと思っている日々。
飲み切れた!のは、嬉しかった。まさかSくんが そこまで考えて、 これを送ってくれたとは思えないが、90才になられるご高齢のお母様と同じ物をと言っていたから、お母様への配慮のお裾分けとしてありがたく、頂こう。
病人にとって、"栄養ドリンク自体よりも、 それを1度に1本飲み切れた達成感が元気の素になると気づきました。 ーーーアリガトウ!

そして、冒頭のジャカルタ時代、店にも良く来てくれたし、タイミングが合えば他の店へも一緒に行ってた呑み仲間だったKちゃん。
久しぶりのWA (WhatsApp)は、 なんと、 私の妹分が彼と同じ職場で働くようになったという知らせであった。
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インドネシアでは知らなかったのですが日本で同じ会社に転職して知り合いました。今一緒に働いてます。くにこさんのブログに出てくる結婚する気がなかった30代の妹分の一人だそうです。笑
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急に元気が出た!
嬉しい!私がほーんのちょっぴり、小指の先ぐらいで背中を押しだけだけど、、、
彼女は帰国後、結婚→出産をして、また働く女性として活躍していると聞いて。
商売やってて良かった!
店に出て、 かわいい妹(いや娘!?の歳)の子達に、アレコレ日本だったら、 パワハラ・セクハラとか言われてしまいそうなことまで言ってたけど、 それで、 彼女達が今、 幸せで活躍しているなら、 何よりだ!

今の私は、ヨレヨレで何も出来ないけれど、 そんな今の自分が不甲斐なくて、 情けなくて、 どーしようもない日々だったんだけど。
それでも、そんな日々だから、 身体が思うように動かないからこそ、気づく人の優しさがある。
今は、これをムダにしないように、この気づきを忘れずに、これを糧に前を向こう。

蕎麦屋のない街に住んだから、
野菜の花がこんなにキレイだと知った!

人生って、やってみて、 ムダなことってないんだよなー





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