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論文「肥育牛の栄養と感染症」 part4

この論文に関しては、最後の記事になります。

https://www.kachikukansen.org/kaiho2/PDF/1-2-059.pdf

論文の最後に、ビタミンAなど以外の肥育牛において免疫に関与する要因について、紹介されていました。以下がそれになります。

  • 牛舎内肥育(アンモニア濃度etc)

  • 肥満

  • ビタミンC低下・ビタミンE過剰

  • 飼料中の食物アレルゲン

牛舎内肥育というのは、納得です。例えば、風通しの悪いような牛舎構造であれば、環境中アンモニア濃度が上昇し、気道粘膜がダメージを受けます。ダメージを受けた気道粘膜は、ウイルスが容易に感染できます。

肥満も免疫に関与しているというのは、驚きでした。さっくり調べただけでは、具体的なメカニズムまでわかりませんでしたが、肥満と免疫には密接な関係があるようです。また、上手くまとめることができれば今後紹介します。

ビタミンC低下は、抗酸化作用が低下が影響しているのかなと言う感じでしょうか。ビタミンAの項目でも、抗酸化作用について述べられていましたね。ただし、ビタミンCは牛は肝臓で合成することができると言われています。そのため、欠乏しにくいです。(牛のビタミンC補給効果に関する論文はありますよ!)
ビタミンE過剰に関しては、以前の記事でも紹介しましたが、メカニズムがよくわかりませんでした、、、、

飼料中の食物アレルゲンというのは、初耳でした。論文中では、大豆のレクチンが取り上げられており、IgE抗体を誘発するとされていました。このような飼料を長期間摂取することで、心不全などの遠因になっているのでは、、、?と紹介されていますね。牛の心不全については、、、、、笑

以上、肥育牛の栄養と感染症についてでした。勉強になりました。

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