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家で犬や猫の飲水量を測るには~蒸発量考慮ver~


犬猫の飲水量の測り方

犬や猫がどのくらい水を飲んでいるか知りたい時にはどうしたらよいでしょうか。今日は自由研究の参考として私が実際にとっていた方法をご紹介しますが、獣医師や病院によってやり方が異なると思いますので病気の診断などで必要な場合はかかりつけの先生の指示の方法で実施してください。
予め24時間で与える水をはかっておきます。通常は体重1kgあたり24時間で100ml以上は飲まないはずなので3kgくらいの犬や猫であれば300ml程度測っておき、水入れに入れて翌日どの程度減ったか調べます。

暑い時期などは気化して減ってしまう水分量を飲水量にカウントしないように、気化する水分も同時に測ります。
水皿の近くにもう一つ同じ量の水をいれたお皿を準備して、犬や猫が飲まないようにしつつ蒸発する水分が逃げないよう金網などをかぶせておきます。場所に関しては水皿の隣が望ましいですが、同じ温度・湿度の条件になればいいので水ザラの近くの台の上に置くなど動物の口に入らないように注意してください。

1日経ったら、金網を載せているほうの水の量を測ります。これで気化した水の量がわかります。ここで減ってた量を犬や猫が飲むように設置していた水の量からさらに引いたのが1日の飲水量になります。

たとえば3kgの犬に300ml入れて犬が飲んだ方が残り120mlになっていて、金網を載せていただけの水の皿が290mlの場合を挙げてみましょう。
気化した水は金網をのせていたお皿から減った水の量から10mlと分かります。
犬が飲んだ方残り120mlのうち、10mlは飲水によるものではなく気化した分なので290-120=170mlとなります。
この場合は体重1kgあたり24時間で56ml程度の飲水なので正常の範囲の飲水量といえます。

※犬の飲水量
正常だと60ml〜100ml/kg/日

私自身はあまり気化した分まで飲水量の測定に考慮することはありませんでしたが、暑い時期など気化する水分が多い時は考慮してみるとよいと思います。
やり方については獣医師や病院ごとに少しずつ異なるので、実際に病気の診断などで測定する際は必ずかかりつけの先生の推奨する方法で測定してみてください。


犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。