猫うんこ

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食肉目の特徴として、ソーセージのように円筒の形をしていることが挙げられます。イヌ科動物と比べると、ネコ科の動物のうんこは片側がさらに先細りしているのが特徴です。

もしおうちで猫ちゃんを飼っている時は、今度うんこを観察してみてください。確かに片方は丸くなっているのに、もう片方は尖るように細くなっています。うちの猫のうんこも、紐でもついているのか?と思うくらいヒョロ~っとなっていることがあります。


イヌ科動物のうんこも片側がやや細くなっていますが、猫のうんこほどではありません。

イヌ科動物のうんこには果実や植物の種、エビやカニなどの甲殻類、植物や時には貝殻なども含まれていて雑食性の強い動物であることがわかります。いっぽうネコ科動物のうんこはそうしたものはあまり含まれていません。時折植物の繊維が入っていることがありますが、毛の排出を助けるためと言われています。

北米地域では、直径2.5cm以上のソーセージ型のうんこはジャガー(Panthera once)やピューマ(Puma concolor)のものと識別でき、直径3cm以上のうんこはオオカミ(Canis latrans)のものと識別する方法があります。

アフリカでは大型の肉食動物が多いので、うんこの直径を用いて動物種を分類するのは困難だそうです。アメリカで大きなうんこを見かけた時はジャガーやピューマ、オオカミの可能性があるので注意してくださいね。
Q21〜23参考文献:Marcia Chame, Terrestrial Mammal Feces:Morphometric Summary and Description, 2003, Mem Inst Oswaldo Cruz, Rio de Janeiro, Vol. 98(Suppl. I): 71-94

犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。