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この間の地震はとても怖かったですね。私も猫を飼っているのでこんな時どうしたらいいのか振り返る機会になりました。

自由研究ネタとはすこし外れますが、今日は環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」を参考に、一人の飼い主として、いざという時のためにできる準備をご紹介します。

私が猫を飼っているので、今日は猫ちゃん編です。

日頃からやること
・キャリーに慣らす:いざという時に嫌がって入らない…ということがないように、日頃からお部屋に置いて好きに行き来できるようにしておくとよいでしょう。
キャリーに入ったらよく褒めて(場合によってはトリーツを使うのもあり)、猫ちゃん自身に「キャリーに入るといいことがある!、落ち着く」と思ってもらえると良いですね。


個人的には真ん中がバックルで留められていて分解して掃除しやすく、上と横両方から開けられるタイプのキャリーがおすすめです。掃除がしやすく、診察時にすみに隠れてちぢこまっている猫ちゃんも出しやすいです。

・ペットの受け入れが可能な指定避難所を確認しておくこと

・事情により避難所へペットを同行することが難しくなったときの避難先や預け先の想定

日頃から用意しておきたい猫ちゃんの管理

・ワクチンやノミ ・マダニの駆除は定期的にしておく:避難所では不特定多数のペットがいる可能性もあるので、うつしたりうつされたりしないように定期的に予防しておきましょう。

・避妊去勢手術をしておく:不妊化手術は乳腺腫瘍などの病気の発生率を低下させるだけでなく、スプレー行動や発情時の鳴き声なども減らすことができます。

・マイクロチップや首輪をつける:迷子対策です。ひっかかって首が閉まらないように、一定の力がかかると外れるものがおすすめです。連絡先を書いておきましょう。
外れてしまうと見た目には飼い主が分からなくなるので、マイクロチップを入れるのがおすすめです。

各自治体や動物病院などにあるマイクロチップリーダーで飼い主情報や動物のデータを読み込めるようになり、日本獣医師会のデータベースで探すことができます。
少し大きめの針のようで、装着する時は皮下注射と同じ要領で挿入します。

日頃から準備しておきたいもの

・動物の健康に関わるもの:薬(病気で治療中の場合、日頃から1、2ヶ月分は余分にもらっておくと安心ですね)、ペットフードや水(少なくとも5日分、できれば7日以上分)、キャリーやケージ、予備の首輪、リード、ペットシーツ、排泄物処理グッズ(猫砂など)、洗濯ネット(猫ちゃんの診察時に役立ちます)、お気に入りのおもちゃ、タオル、ビニール袋、ガムテープ、マジックなど。
避難物資は5日程度で届く可能性もありますが、かかりつけの動物病院も被災して開かない可能性があります。そうした場合にも日頃服用している薬がある時は、1、2ヶ月は余分に用意しておきましょう。

・情報:飼い主の連絡先、ワクチンなどの予防系の実施状況、持病や投薬状況、かかりつけの動物病院情報がわかるもの。ペット用シェルターではワクチン摂取や寄生虫の駆除が済んでいることが利用条件のところもあります。


避難する時は?
避難することになったら、キャリーやケージに入れます。逃げ出さないようにガムテープで扉を固定するのがおすすめです。避難用品を持って指定緊急避難場所に向かいます。

環境省が出している人とペットの災害対策ガイドライン
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html
はとてもおすすめです。ペットがいる飼い主さんは是非ご一読ください。

参考:人とペットの災害対策ガイドライン」
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html

マイクロチップについて 日本獣医師会http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/index.html より引用



犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。