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初の試み!オンラインイベントで”オンラインの壁”は超えられるのか?

担当:渡邊

前回は、初のオンラインイベントを実施するにあたりぶつかった壁と、それに対する事前準備に関して書きました。今回は、さらに考えた工夫やそれらを実際に実行した結果を書きたいと思います。

前回記事▶︎https://note.mu/very50/n/ndc37313c89e6

-入念な事前準備と工夫
 参加者側の立場に立ってイメージをしながら、多くの工夫を考えました。意識したことは、

・参加者の情報を意識レベルまで事前に把握しておくこと
・参加者やゲストへのイベントに関する情報の細かい共有
・ゲストの講演とイベント全体のテーマ(伝えたい重要な動詞)の統一

です。

 様々な準備をしましたが、特に注力をしたのは

・事前アンケートの結果から感情表を作成
・Zoomを使用したシミュレーションやイメージトレーニング

 参加者への事前アンケートを作成し、そこから参加者の意識や伝えたいテーマを考えました。アンケート自体が参加ハードルを上げてしまわないよう、出来るだけYes/Noや短文で答えられる質問に絞り、回答のハードルは低くしつつも確実に情報を得ることに気をつけました。
 イベントの最初に、チャットで『将来に対して、どのような感情を抱いていますか?』という質問をするパートがあったのですが、「そうは言われても自分の感情なんてわからない」という学生がいることを想定し、事前アンケートの結果から感情表という学生が抱いていそうな20種類の感情を書いた表を用意しました。

2019-10-31 17.47のイメージ

 Zoomの使用が初めてという事もあり、スタッフ3名でZoomの機能を実際に使用するデモンストレーションをし、全体の細かいファシリテーションを「ここで何を言う」というレベルで設定し、より良いイベントにすべく、参加者の立場に立ってかなり頭の中でシミュレーションをしました。また、何度も頭の中でイメージトレーニングをしながら、一通りの流れを1人でやってみることで、出せる限りの修正点を出しました。

-予期せぬ問題の発生
 自分で言うのもなんですが、本当にかなりの準備をしました。だからこそ不安を抱きながらも、気合いを入れて本番を迎えました。
 私自身、ここ数年の中で1番と言っても良いほど緊張していたこともあり、本番は思わぬアクシデントや想定外のことが発生しました。初回は反省点が出て当たり前とわかっていても、悔しさが残りました。
 良かったよと言う声もかけていただきましたが、私としては「very50がアルムナイに提供した価値って本来もっと大きいはずだ」と言う気持ちと、「本当はそのくらいの価値の提供ができたはずなのに」という悔しさが込み上げ、その日の夜は涙袋がパンパンになるまで泣きました。(笑)

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当日の様子です。※撮影や使用の許可はいただいています

 発生した問題は様々ありましたが、一番大きかったのは、Zoomの使用による問題でした。ノイズが発生してしまったり、チャットに参加できない人がいたり、ブレークアウトルーム(少人数に別れてディスカッションできる機能)に入れない参加者がいたり…問題は山積みでした。
 私が1人でファシリテーションをしていたため、この辺りのトラブルシューティングをしようとするとファシリテーションが中断してしまい、「これなんの時間?」と言う時間が生まれ、タイムスケジュールの管理もほとんどできないという状態になってしまいました。

-しっかりと出せた成果

 トラブルはあったものの、入念に準備をした甲斐があったと思う場面も多くありました。オンラインでも”リアル感”を出し、参加者全員が感情と向き合うことができていたと思います。特に、チャットの使用はかなりワークしました。リアルタイムで参加者自らが発信し、チャットだからこそ発言するハードルを抑えることができていたと思います。
 これは、イベント内での実際のチャットでの発信の様子です。私の予想を遥かに超えるほどポンポンとテンポよくチャットが更新されていきました。

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これには、その場の思い付きで出た工夫も大きく影響していると思います。以下は、咄嗟の思いつきで実行した工夫です。

・誰か1人が話している時「わかる!」などの共感もチャットで発信させた
→話し手の不安解消、共感度の向上に繋がった
・スタッフもチャットで常に発信
→”初めの1人”になる不安を解消
・チャットでの発信を始める前に例を提示する
→発信する内容のイメージを共有し、アイデアを出しやすくする
・圧迫感のない口調や柔らかい表情を意識する
→「否定しない」というグランドルールをファシリテーターが一番意識することで、発信しやすい空気感を作る

これらの工夫でチャットやオンラインのハードルの高さをコントロールできたのではないかと思います。自分自身に「よくやった!」と言ってあげたいポイントです。(笑)

 悔しい部分もあったものの、結果としてイベント後にとったアンケートでは「参加して良かったと思うか?」と言う質問に対するYesという反応は100%でした。
これは本当に嬉しい結果です。

 そして、最後の動詞宣言のパートでも、全参加者がただ「これを選びました」と言うだけでなく、具体的な理由やゲストの講演で発見した重要なポイントもこちらからの指示がないにも関わらず全員が言っていて、まだまだ良くできたとは思いつつも、参加者1人1人の中に残るものは確実にあったということに満足しています。

2019-10-31 18.02のイメージ

ゴールとしていた
・感情の原因を分析して、実際にできる動詞(アクション)に落とす
・「あの人はすごいから」では終わらせない

をある程度は達成し、今までになかったオンラインによるキャリアイベントを提供できたのではないかと思っています。

-オンラインが持つ可能性

 今回イベントを通じて感じたのは、コミュニティー形成におけるオンラインというツールが持つ可能性です。
特に感じたのは、

・「会えるはずのなかった人と会える」ことの価値は高い
・ターゲットや目的によってやり方は無限

の2点です。
 今very50では、コミュニティー形成に注力するにあたり、「関われるはずのなかった人が繋がる」ことで、人材の成長速度をさらにあげようとしています。この状況において、オンラインが持つ可能性はかなり有益であるを感じました。

 すでにKPTをスタッフで話し合い、次回のイベントがより良いものになるような施策を考えています。まだ途中段階ではありますが、今回よりも確実に参加者にとって有益なイベントになる自信があります。
 また、学生のみならず、社会人向けのオンラインイベントも企画しておりますので、お楽しみに!!!

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