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【スタッフの頭の中】ありのままの自分で世界とつながろう

スタッフの頭の中
very50のスタッフは様々なバックグラウンドをもっています。そんな多種多様なスタッフの頭の中をちょこっと覗いてみるためのコラムが「スタッフの頭の中」です。4月のテーマは「新しい季節を迎えて」

4月も終盤に差し掛かり、桜という感じではなくなってきましたが、引き続き「新しい季節を迎えて」というテーマで更新させていただきます!

今回は緊急事態宣言が出ている中でのGWとなり、考えさせられる自分と仲間とのつながり方についてあっこさんが書いてくれました!

目次
■ライフイベントもオンラインへ
■機会が減っても心を開いてホンネで話す
■DisconnectedをConnectする自分のモード切替

■ライフイベントもオンラインへ
 
4月の定番のトピックではありますが、進級、入学、入社、引越しなど人生でもマイルストーンとなるライフイベントが目白押しです。3月の最終日は、花束をもらって終電近くの電車にのる会社員の方たちを見かけたかと思ったら、翌日には新卒と思われるグループが駅から研修会場へ向かう様子や、学校の校門では入学式の立札の隣で記念撮影をする誇らしげなご家族など、このコロナ期であっても、「マスク着用」になった以外は変わっていない風景に、どこか安心するところもあります。

 一方で多くの方から「初日だけリアルに出勤でも翌日からフルオンラインです」という声も聞かれて、オンラインへの移行が進んできていることを感じます。

 正直なことをいうと、私はオンライン環境には強い苦手意識があります。ただここで、オンラインのネガティブ面を挙げたいわけではなくて、新年度の抱負としてオンライン時代のコミュニケーションのモードを、もっと自分のなかで切替える意識を持ちたいな、と思っています。

 新生活に挑んだり新しい出会いが頻繁にある4月だからこそ、新年のつもりでモード切替を意識したいのです。今日は頭の中にあるWhyとそのHowを少しお話したいと思います。

■機会が減っても心を開いてホンネで話す
 私のWhyはシンプルで、フルオンライン時代になっても、ホンネをぶつけ合える関わりを育てて広げたいからです。裏を返せば、自分の「薄味コミュニケーション」モードのままでは、親しい友人との関係を深めるどころか、新たな出会いから一生つきあう友達になるまで発展できる機会は、思っている以上に無くなってしまいそうだと感じます。

 もう少し人と意味をもって関わり合って成長していきたいと思っているので、今の中途半端にDisconnectedな状況には危機感を感じています。そして、オンラインでいつでも繋がれる技術があるのにも関わらず、私の周りの人にもこのDisconnectedな状態に対して、似た悩みを抱えている人がいるような気がしています。

 性格的に私はもともと会話量が少なく、当たり前ですがコロナの影響で会話の絶対量が減りました。しかも、オンラインやテキストメッセージのみなら、ますます反射的に「重くない内容」や「波風をたてずに終わる会話」をしようとする自分がいます。

 そんなコミュニケーション薄味族の私に追い打ちを掛けるように、最近観た2本の映画には「じゃあ、その薄っぺらいコミュニケーションの連続の先には何があるんだ」と胸ぐらを掴まれたような感覚になりました。この2本です(もし観るならぜひこの順番で観てもらいたい)。

きっと、うまくいく (原題:3 Idiots)


30年後の同窓会 (原題:Last Flag Flying) 

 少なくとも「普段から信頼できる仲間を増やしているし、お互い心を開いて議論をしているよ」という方は、私のようにこの2作にビンタされることは無いかもしれません(笑)。

 「きっと、うまくいく」の3人の学生は仲間同士、信頼して自分の思いをぶつけあうことで成長していくし、「30年後の同窓会」では「きっと」の続編でもないのに、そんな3人が30年のブランクを超えて「あいつのためになら一肌脱いでやる」とまるでデジャブのよう。信頼して心を開いてぶつかれてこそ、人生に意味と深みがでてくるんだなと思わせてくれます。

 でも大人になればなるほど、早く信頼しすぎて傷つくとか、衝突は無傷では終われないと身構えてしまって、それこそ先日副代表が伝えたかった「感受性」が干からびてしまいそう、というか、「自分、まさにそうだろう!」という警鐘が聞こえてくるかのようです。

 仲間との対話とか言いますけど、まずしっかり自分との対話もセットでやってこそということも実感しています。
 自分との対話を通して、ホンネを形作る。そしてそれを仲間との対話でぶつける。そんなコミュニケーションが人生の意味や深みと直結するんじゃないかなと思います。
 それを実践している方に普段から囲まれているので、試行錯誤で自分のスタイルを作っていくしかないんですが、これをそもそもオフラインでちゃんと出来ていなかった自分だから、オンラインになったときますますDisconnected状態が加速しはじめたのだと思いました。


■DisconnectedをConnectする自分のモード切替
 人間関係がオンライン上に展開されて、Disconnectedが加速してしまった自分が、今年度からモード切替を意識して少しずつやり始めてることと、今後もっとやりたいことは、こんな内容です。

・気にかけているけど疎遠気味の人に、電話で話す。ちょいちょい自分から会話を始める。
・近況報告は「当たり障りのない情報共有」にしないで、生の感情も語る。
・感受性を取り戻すために、自分の感情との対話もする。
・感情の抑え込みぐせを解きほぐす。
・興味のある分野の集まりに出向いていって話をしてみる、軽やかに。
・ずかずか入ってきてくれる人が居たらむしろ感謝(でも何でも良いわけではない笑)。

 特に珍しいことは無いんです。コロナの2020年を経たときたどり着いた考えは、自分の得手不得手を受け入れて、自分用に定義する「自立した優しい挑戦者」へ成長していけばいいんだということ。そしてそんな自分用に定義することが自分との対話であり、仲間と定義をぶつけ合うことが仲間との対話なんだと思います。「コロナをきっかけに人生の意味が薄まりすぎた」なんてことにならないように、マインドセットを変えていこうかなという新年度の抱負です。

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