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初の試み!オンラインイベントで”オンラインの壁”は超えられるのか?

担当:渡邊

 10/27(日)に、very50としては初の試みであるオンラインでのイベントを開催しました。分からないことだらけで、担当者の私としてはかなりの不安と緊張を伴いましたが、なんとか無事終えることができました。
 今回は、なぜオンラインイベントを開催することになったのかという経緯と、私がした工夫、イベントを終えての結果や感想を書きたいと思います。

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-コミュニティーへのこだわり

 オンラインイベントの開催には、コミュニティーへのこだわりが大きく関わっています。
 今日まで、MoGのアルムナイ(プログラムの卒業生)やイベントを通してたくさんの方がvery50に関わってくださいましたが、様々な形で関係を持ち続けてくださっている方がいる一方で、MoG以降very50との接点がほとんどないという方も多いのが現状です。
 『せっかく沢山の素敵な出会いがあるのに、一時的な関係になってしまうのは勿体無い。very50のコミュニティーは面白い人達で溢れているから、その人たちがvery50を通じて関わることで何か新しい化学反応が生まれるのではないか。』そんな思いから、very50のミッションである自立した優しい挑戦者を世界に増やしていくべく、コミュニティー形成に注力していくことになりました。

 その後、様々な取り組みを構想する中で、人と人をつなげる方法としてオンラインという手段を取ることはできないかという話が出ました。
 オンラインであれば、どこからでも気楽に参加でき、会うはずのなかった人とも出会うことができる。そのオンラインにしか生み出せない価値に面白さや可能性を感じ、オンラインでのイベントを開催してみることにしました。

-学生への価値の提供

 初回は、学生(高校生〜大学生)のMoGアルムナイをターゲットに開催することにしました。彼らを取り巻いている現状として考えられることは、

・MoG後、インターンなどをしない限りなかなかvery50関わる機会がない
・MoG参加後、「何かしたいけど何もできない」というもやもやを抱えている学生が多い
・地方に住んでいるアルムナイも多く、学ぶ機会が少ない学生もいる
・面白い!と思えることになかなか出会えない

という4つでした。
 私自身も岐阜県出身で、良いと思うイベントを見つけれても“東京開催”と書かれていることに落胆し、都会と田舎で得られるチャンスの差に悔しい思いをしたことがあります。学生MoGアルムナイの現状や自分の経験から、「学生がどこにいても平等に良質なイベントに参加できる機会を提供したい」と強く思うようになりました。
 そこで、コミュニティー形成という観点も取り入れ、初回は社会人MoGアルムナイの話を聞けるキャリアイベントにすることにしました。

 キャリアイベントを実施するにあたり、学生が抱えるキャリアに関する課題をインプットした情報をもとに考えました。そこから出てきたのは

・将来の夢を持っている学生や興味のあるものに出会えている学生が少ない
・将来に対して不安を抱える学生は多いものの、「どうしよう」と考えるだけで自分が抱える感情と向き合う機会は少ない
・いわゆる「凄い」と言われる経歴を持つ人の講演を聴く機会はあるものの、「あの人は凄いから」「自分はああはなれない」という自分自身に行かせることはほとんど見つからないケースが多い

 この3つでした。これらの課題をどう払拭できるだろうと考える中で、私の中にある言葉が浮かんできました。

「将来は、名詞じゃなくて動詞で考えよう」

 いつかvery50副代表である谷弘がslack上で呟いていたPAPAMO SCHOOL代表の橋本咲子さんの言葉です。 誰でも先のことはわからないものです。very50で現在インターンをしている私も、約1年後に迫る就職のことでさえも何も決めれていません。ただ、常にやってみたいと思える事に本気で取り組んできました。〜になるではなく〜をするという動詞で行動をベースに考えていくというこの言葉は、私の中で何か腹落ちするものがあり、同時に「この考えを多くの学生に持ってもらいたい!将来の夢なんて決まってなくて当たり前だということを伝えたい!」と思いました。そして、この“動詞で考える”というのが学生向けオンラインイベントのキーワードになると確信しました。

・感情の原因を分析して、実際にできる動詞(アクション)に落とす
・「あの人はすごいから」では終わらせない

この2つをゴールとして、イベントの詳細を考えました。

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これは、実際に私が考えたイベントの概要です。コミュニティー形成という観点を忘れず、学生やゲストの関わりと参加者持ち帰るものの価値の両立にこだわりました。

-“リアル感”という壁

 オンラインでの開催にこだわるが故に、出てきた課題がいくつかありました。その中でも大きかったのは、オフラインのイベントをどう超えるかです。オフラインでは、実際に顔を合わせ相手の表情を見ながら話をできることや、それによる空気感の共有など、その場の全てをリアルに体験することができます。この“リアル感”に、人はわざわざ足を運んででも参加しようと思えるような価値を見出しているのだと私は思います。
 見知らぬ人と間接的に関わることへの抵抗感や、Youtube的な感覚でただ傍観する状況が起こりがちという、オンラインならではの懸念点を克服し、いかにオフラインのイベントが持つ“リアル感”をオンラインでも参加者に感じてもらえるかが大きな課題となりました。
 
 そこで出た案がチャットの使用です。今回は、Zoomというアプリを使用したため、チャット機能が備わっていました。ただ講演者の話を聞いたり、参加者同士が話さなければいけない状況を作るのではなく、チャットを使用しながらリアルタイムで参加者自身が発信していくことによって、“リアル感”を生み、オンライン独特の抵抗感も解消できるのではないかと考えました。
 これを踏まえ、私が考えたイベントの流れがこちらです。これは、匿名・あだ名の使用OK、ビデオのオンオフは任意というルールを前提として作成しました。 

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 さらに、チャットでの発信のハードルを下げるために、以下のグランドルールを設けました。

①年齢はイベント終了後まで明かさない
フラットな関係で話す!
②浮かんだことはすぐ発信
1人のアウトプットは全員のインプット!
③意見を否定しない
安心して話せる空間を作る!

参加者側の立場に立ち、どうすればオンラインでも心地の良い環境を生み出せるかを考えて作成しました。

 次回は、これらの案を実行するために私がした事前の準備や”オンラインの壁”を超える工夫、実際にイベントを開催して見えてきた結果についって書きたいと思います。

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