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【プログラム紹介】大学生向けストリートスマートプログラムLiD(Leadership in Developing countries)

目次
■大学生の学びの場としてのLiD
 -大学生のときに出会いたかった学び
 -大学生MoGの熱狂をオンラインで
■自分のありたいジブンで活躍するを当たり前に
 -目標を諦めないための実力をつける
 -志の高い挑戦を生み出すコミュニティ
 -「世界をもっとオモシロク」を体現する
■LiD5期募集中

こんにちは、杉谷です。今回はプログラム紹介ということで、自分が責任者をつとめている大学生向けストリートスマートプログラムLiDの紹介とそこにかける思いを書きたいと思います。

最後にもリンクを載せておきますが、現在LiD6期生を募集していますので、興味のある方は以下からHPをご覧ください。

■大学生の学びの場としてのLiD
 
very50は2016年から高校生を対象としたMoGを開始し、注力してきました。しかし、その一方で2016年以前に行っていた大学生のMoGは数が減り、very50と志を同じくする大学生との繋がりの薄れを感じていました。そんな中で、2019年に大学生インターン向けに実施していた研修を発展させる形で完全無料かつ選抜制という形で始めたのが、このLiDというプログラムでした。

-大学生のときに出会いたかった学び
 
実はこのLiDというプログラムは、杉谷自身が大学生の時に学びたかったことを基にしてプログラム内容を作成しています。杉谷自身の生い立ちは以下の記事を読んでいただければと思いますが、国際協力を目指す中で大学生になって「実力」のなさを痛感した当時に、こんな学びの機会があればという内容を振り返って詰め込んでいます。

 当時は、今以上に国際協力やソーシャルビジネスというものについて学べる機会が少なく、大学の講義やセミナーなどで受け取る情報も今一つどこか違うという印象を受けていました。
 今振り返ると不足していたのは自分の実力を試しながら学ぶ場だったと明確にわかります。大学の講義やセミナーでは情報を受け取るだけで、知識はつきますが自分には何が出来るのかわかりません。インターンも仕事の体験・補助という側面が強く、本当の意味で自分の実力をぶつけられる場所は、特に国際協力やソーシャルビジネスの分野では非常に少ないと感じています。
 だからこそ、LiDで最も重要視したのは、実際の起業家に貢献するプロジェクトを中心に据えることでした。講義内容も知識を得るということよりも、そのプロジェクトを前に進めるためのガイドラインとして使うものに絞り、学術的な知識をつけるアカデミックな学びではなく、現場でプロジェクトを推進するストリートスマートを養成することを目指しました。

-大学生MoGの熱狂をオンラインで
 また、LiDで目指したもう1つのことは、大学生のコミットメントが生み出す熱狂をオンラインで再現することでした。
 2014年に自分はvery50のMoGに参加しましたが、周囲の参加者のコミットメントと熱意に衝撃を受けました。もちろん高校生MoGでも熱狂が生まれますが、普段は勉強や部活との両立などかなり忙しく、その合間を縫ってプロジェクトを進めていくという形になります。それに対して大学生は時間の使い方にかなり融通が利くため、プロジェクトに対してのコミットメントが生まれやすく、それゆえに熱狂が生まれやすいのが特徴でした。自分が参加したMoG含め、多くの大学生MoGが熱狂を生み出し、学びと共に思い出に残る経験になっていたと思います。

 2020年の第2期以後はコロナの影響によってオンライン開催への切り替えを迫られましたが、プロジェクトによる熱狂を生み出すことを1つの目標にもしていたので、オンライン上でもコミットメントによる熱狂を生み出す仕組みを構築し、卒業生の多くが「本当にしんどかったけど、本当に学びの多い期間だった」と語ってくれるようなプログラムにすることが出来ています。
 また、このオンライン化は副次的な作用もあり、関東・関西圏だけでなく日本全国、そして海外からも参加者が出るようになりました。現在では各都道府県に1人のLiD卒業生が生まれ、日本全国規模で熱狂を生み出せるプログラムになることも目指しつつ、地方大学の学生にも積極的な参加を促しています。

■自分のありたいジブンで活躍するを当たり前に
 
ここまでLiDの学びや体験価値としてこだわっている部分について、書いてきましたが、ここからは人材育成プログラムとしてのLiDを通してどのようなことを目指していくかについて書きたいと思います。

-目標を諦めないための実力をつける
 
1つ大きくある目標が、国際協力やソーシャルビジネスなど「こうなりたい」、「こうありたい」という目指すジブンで活躍することを当たり前にしたいということです。
 国際協力やソーシャルビジネスの業界は、自分が就職活動をしていた時に比べて様々な選択肢が増えた業界でもありますが、まだまだ多くの学生がありたいジブンを諦めてしまうのが現状です。自分も「コンサル3年」という実力をつけるために3年間コンサルなどで勤務して、その後はありたいジブンに従って働くという意味の言葉を何度も聞きましたが、3年経った今、この業界に帰ってきている知り合いはほとんどいません。このような状況を見ていると、就職活動というのがありたいジブンを諦めなければならなくなる1つの契機であることを実感します。
 そんな状況を打破するために、LiDではありたいジブンという目標を諦めなくても良いような実力をつけることにもフォーカスしています。ビジネススキルなどのスキル面はもちろんですが、ここでの実力とは、周囲の仲間や今まで考えてもいなかったキャリアの方との出会いなどによって変化する、見えている視野の広さも含めての「実力」という意味です。

-志の高い挑戦を生み出すコミュニティ
 
また、LiDの卒業生が口をそろえて言うことが、「スキル的な学びもあったけど、一緒に挑戦をする仲間と出会えたのが一番価値になった」ということです。
 現在88名の学生がLiDの卒業生となっていますが、そのうち20名ほどが起業や学生団体などのプロジェクト立ち上げなど、ありたいジブンを目指して自分の進路を開拓しています。また、それ以外のメンバーも多数が国際協力やソーシャルビジネス業界でのインターンなど、次の挑戦への準備をしています。それぞれが志高く挑戦をしている人が集まっているため、ありたいジブンであることが当たり前になり、LiD卒業後も視野広く進路選択をすることが出来ます。

-「世界をもっとオモシロク」を体現する
 
最終的には、このようなLiD卒業生の挑戦に対してvery50がもっと支援していけるようになりたいなと考えています。現在は個人的なキャリア相談や宣伝、インターン先の紹介などでLiD卒業生の挑戦を応援していますが、very50のミッションが「自立した優しい挑戦者を増やして、世界をもっとオモシロク」であることからも、LiDというプログラムを通して「自立した優しい挑戦者」を増やすだけでなく、その後の支援を通して「世界をもっとオモシロク」を後押ししていくべきだと考えています。
 そのやり方は資金提供や、人材紹介なども考えていますが、LiDやMoGのプロジェクト先になってもらうことで、人手が足りなくて出来ないことをやってもらったり、客観的な視点で指摘をしてもらったりなど、very50が設立当初から目指しているプロジェクトで学ぶ学生にとっても、プロジェクト先になる団体にとっても嬉しいWin-Winな関係性を増やしていけたら、「世界をもっとオモシロク」につながるのではとも考えています。

 LiD卒業生の活躍に関しては、寄付会員の方にお届けしている毎月の会報でもお伝えさせていただいていますし、今後こちらのnoteでも発信していきます。それぞれが本当にありたいジブンで活躍することを目指した挑戦に踏み出しているまさに「自立した優しい挑戦者」ですので、これからの彼ら/彼女らの挑戦を見守っていただけると嬉しいです。そして、LiDは寄付会員の皆様から頂いているご寄付を用いて、将来的な「オモシロイ世界」への投資として参加学生には無料で提供させていただいています。このような挑戦を応援したいという方は、ぜひvery50の寄付会員になっていただけたらと思います。

very50へのご寄付はこちらから

■LiD6期募集中
 ここまでLiDへの熱い想いを書かせてもらいましたが、8月31日までLiD6期の募集を行っています。今期は20名を募集していますので、国際協力やソーシャルビジネス、又は新興国でのビジネス展開などに興味のある「自立した優しい挑戦者」の候補となる学生さんの挑戦をお待ちしています。LiDでありたいジブンへの挑戦に踏み出してもらえたら嬉しいです。

お申込みは以下のページ最下部より資料請求をしていただくと、資料の中に申し込みフォームがございます。

※LiD6期は9月18日スタート、12月12日終了を予定しています。応募資格の詳細はHPをご覧いただければと思いますが、約3ヵ月を通して高いコミットメントを発揮できる、大学生、大学院生(修士)、専門学生が対象となります。

認定NPO法人very50
2008年創業、高校生から社会人までを対象に社会問題を解決しながら学ぶ実践型プログラムを提供
Mission▶︎自立した優しい挑戦者を増やして、世界をもっとオモシロク
Webサイト▶︎「very50」で検索
Mail▶︎info@very50.org